ドリアノーヴァの最2弾では、第1弾に続いてサルディーニャの中でも重要なロマネスク教会の一つとされる
サン・パンタレオ教会をご紹介します。
ドリアノーヴァはカリアリの北、おそよ20kmほどの所にあるコムーネです。カテドラーレ・サン・パンタレオ教会は、
町の北側に建つ教会で、17世紀の初頭に元々のドリア教区がカリアリ教区に併合されるまでは司教座大聖堂として権威を
持っていた教会です。聖パンタレオ(パンテレイモン)は、3世紀末から4世紀初頭の医師で、治癒者として崇敬を集めているようです。
正面ファザードに並ぶ3つの入口の中央に掲げられているアーキトレーブ(矩形開口部を形造る帯状の装飾)は、大理石に蛇が掘られていますが、
元々はこの地にあったローマ時代のテルメ跡から持ってきたものとされています。3身廊の教会内部にはいくつかのフレスコ画や祭壇画が残されて
います。
主祭壇奥のアプシス部分には13世紀のフレスコ画があり、玉座に座るキリストを中心に聖母マリアと洗礼者ヨハネが描かれています。主祭壇の横には、
14世紀のフレスコ画、「生命の樹」や15世紀のレタブロ(多分割祭壇画)が残されています。
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