息を吐くときに、邪気や老廃物や汚れを吐き出すというようなイメージはしないでください。
「与えるものが与えられる」 の宇宙の摂理通り、それはやがて自分の元に返ってきます。
倍返しで。
生体活動において、何一つ不浄な現象は起きません、不調和も起こりません。
なぜなら生命とは、必ず調和の方向に向かうからです。
ヒトであれ何であれ、あらゆる生命体が行う活動のすべては、
他を生かし他に生かされるための調和の行為です。
たとえば呼吸においては、
あなたが吐き出した二酸化炭素を、植物が受け取って生体活動を繰り広げます。
そして植物が吐き出した酸素を、あなたが受け取って生体活動を行います。
このような授受の関係を大まかに分けると、
息を吸ったり何かを食べたりする摂取活動は、
他を自分に調和させる (他にいかされる) 生体活動であり、
息を吐いたり汗をかいたり排便排尿などの排泄活動は、
他へ自分を与える (他を生かす) 生体活動といえます。
一呼吸、一呼吸、一思い、一思い、
ご自身を通過するすべての出入りに対して、責任と自覚を持っていてください。
身体の内から起こる息吹きを、愛を込めて、この世界へ送り出しましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。