遠野なんだりかんだりⅡ

遠野の伝承芸能・民俗・歴史を書きたい時に思いついたままに

2025 石鳩岡神楽舞い初め 其の弐

2025-01-23 16:21:35 | 郷土芸能

冗談じゃないよ~!1月23日に雨が降るなんて・・・。真冬ですよ~!

ちなみに32年前に亡くなった父の命日です。

その日の朝は-15℃以下で、家の水道が凍りました。

 

さて、石鳩岡神楽舞い初めの続きで、

 

四幕目は、平倉神楽さん

太鼓の松が邪魔で顔が撮れません。笑

 

八幡舞

 

この日は囃子方に平倉神楽の方々が参加する演目が多く、

 

本家の石鳩岡神楽のメンバーが他の行事と重なったのかもしれません。

 

5幕目 やはり、胴は平倉神楽の会長でした。

石鳩岡神楽のいつもの胴取りは怪我をして、やっと復帰したばかりだと説明があり、

思い出しました!昨年11月の東和町神楽大会でも、石鳩岡神楽さんの胴は平倉だったと。

 

山の神舞です。

 

どなたかな?と想像しながら観ます。

 

散米の後は、お菓子撒き

 

舞手は石鳩岡の会長でした。

 

じゃ、じゃ、じゃ! 感嘆符

 

息が乱れている様子も感じられません。

 

恐れ入りました!

 

6幕目 胴は替わっても平倉神楽さん。

こうなってくると、石鳩岡に何かあったのかと、心配になってきました。

 

岩戸開きです。

 

こう云った時のために、北上の綾内と夏油、そして遠野の平倉を弟子神楽にした

と云われています。

 

遠野は沿岸部の災害でも、後方支援を担当する土地柄です。笑

 

冗談はさておき、どの弟子神楽のメンバーが入っても、同じように舞う姿は流石です。

 

面をはずして

 

くずしに入ると、動きが速く、なかなかカメラで追いきれませんが、

 

陣取る場所にもよりますが、今年は、なるべく面を付けない生身の姿を

多く狙いたいと思います。

 

今月は26日(日)に遠野市の水光園芸能館で10時から3時半頃までの予定で

第30回遠野郷神楽共演会があります。

とりあえず、その日の予定は無いと云う皆さん、入場料は無料なので、ぜひ、どうぞ!

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2025 石鳩岡神楽舞い初め 其の壱

2025-01-22 18:23:00 | 郷土芸能

例年通りなら、1月15日のどんと祭で見る八幡神楽さんが、その年最初の郷土芸能に

なりますが、今年は、まとまった芸能と云う意味では、19日(日)隣町の東和町での

石鳩岡神楽さんの舞い初めが最初になりました。

 

会場は、東和町石鳩岡振興センター

遠野からだとよく行く花巻市の日帰り温泉よりは、近いです。笑

 

会場の北側道路向かいにあるのは観音堂

「遠野菊池党」という書物に、この観音堂と遠野の菊池氏との関わりについてが

触れられています。

 

さて、神楽の舞い初めです。

 

後援会長が集まった皆さんを代表して、権現様に手を合わせ、スタートです。

 

胴が高校生に替わりました。

 

最初は女子中高生?3人が加わり、4人で鶏舞

 

この日のために数カ月前から練習したとのこと。

 

その練習の成果が表れている舞でした。

 

続いて三番叟

 

こちらも地元の中高生?男子5人。

 

前半の舞を観ている時に、脳裏に浮かんだのは八戸のえんぶり。

えんぶりの摺りと三番叟の所作の一部が似ているように見えました。病気かな?・・・汗

 

三幕目は松迎え

 

若手中心の囃子

 

こんな間近で見る事は滅多にない・・・かぶりつきです!笑

 

一月ということで、お目出度い演目です。

今月26日(日)は水光園で遠野市神楽共演会がありますが、もしかして

どこかの神楽がこの演目をやるかもしれませんね。

 

「ことほぎ」と云う言葉がぴったりの神楽の舞い初めです。

 

 

釜石からのお客さんがいなかったせいか、静かな出だしでした。

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稲瀬芸能文化まつりで青笹しし踊り

2024-11-13 08:29:19 | 郷土芸能

11日(月)、午前中は釜石税務署、午後は花巻合同庁舎へ。

国の税務のくくりは沿岸で、県の振興局のくくりは内陸となる遠野、用足しも大変です。

 

釜石へ行くときは釜石自動車道を使い、帰りは久しぶりに仙人峠をゆっくりと上ってきました。

 

大橋は余計な草木も枯れ、とても視界良好。

 

終盤の紅葉を撮りながら、遠野へ帰ってきました。

 

で、タイトルの稲瀬芸能文化まつりです。

2019年に遠野の飯豊神楽さんが出演した時には、同じ会場で江刺民俗芸能フェスティバル

と云う名称でした。

今回の出演団体を見ると、よさこいや年祝連の踊りなどもあるようなので、

民俗芸能だけから、その他も含む・・・に変わっているのかもしれません。

 

様々なイベントに行ってた楽しみなのが、これ。

パンフレットと一緒に番号札を渡されましたが、抽選会は最後。

ゲストの青笹しし踊りさんは12時30分からだったので、それが終わってから

抽選会まで待つ気力がありませんでした。江刺の笛吹菊池さん、申しわけありません。(;^_^A

 

会場の稲瀬体育センターに着くと、周辺の駐車場は既に満車に近い状態。

2019年の時も、同じような感じでした。凄いですよね!

午前の部が終わる頃に会場に入り、500円のカレーライスを頂き、場所取り。

12時30分、カレーや豚汁を頬張る皆さんのテーブルの間を踊りながら、

青笹しし踊りさんの登場です。

 

江刺は太鼓踊り系しし踊りが一番多く伝承されている地域なので、

会場の皆さんは幕踊り系をどう見るのか楽しみでした。

 

残念ながら、お昼時と云うことで、一度午前の部のお客さんが引けた後だったので、

見て欲しい年齢の方々は少な目。

但し、太鼓系しし踊りの関係者が見ていてくれたのが救いでした。

 

年配のお客さんは、これがしし踊りか?と云いたげな表情で見ていました。

 

それはそうでしょう。ししの他に、太鼓が別に付き、笛もあり、手踊りが大勢ともなれば、

なんなんだ!これは? でしょう。笑

 

遠野の神楽を見る機会が多い江刺の笛吹菊池さんですら、柱がかりに使用する柱を見て、

これは何に使うの?と聞いたぐらいです。

そもそも、柱がかりという演目も太鼓系のみならず幕踊り系のしし踊りでも、ほぼ無い演目。

 

この白いのはなんだ?と私の後ろから聞こえました。

 

ところ変われば、で、郷土芸能のあるある。

ししおどりと云えども、そのとおりですね!

 

初めて見たと思しき、江刺の人達の表情を見ているのが楽しい時間でした!

 

かんながらを拾うとお守りになると云われて拾っていた人もいました。笑

 

会場を去るまで踊り続けた青笹しし踊り、きっと異界の物をみた感じだったでしょう。

ししおどり関係者の間では、幕踊り系の地域として少しは知られている遠野、

でも一般の人達には不思議な遠野なのかもしません。

 

2019年に来た時も、帰りは隣にあるこれを撮りました。

皆さんが知る江刺は、りんご・米どころの町でしょうか。

私が見る江刺は、県内有数の郷土芸能の宝庫です。

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名残りの秋 & 第22回東和神楽大会 其の四

2024-11-12 08:04:28 | 郷土芸能

昨日の朝は遅い時間まで雲海だったようですが、今朝は猿ケ石川周辺から高清水辺りが

モヤっていたので、それなりに雲海だったと思います。笑

遠野は秋も深まり、山の紅葉も終盤ですが、日曜日に様子見した処では、

 

あともう少し寒暖差があれば残りも紅くなりそうな感じでした。

 

こちらは空家の秋 (;^_^A

 

さて、東和町神楽大会も最後です。

 

8幕目 岳流石鳩岡神楽さん

 

五穀の舞

 

この舞は、遠野の平倉神楽さんも結構な割合で見せてくれます。

 

今回、私のツボにハマったのは左にいる狐さんの腕の動かし方、

いかにもコン!と云いながら腕を出しているかのような手ぶりでした。笑

 

クズシもばっち決めて、大きな演目は終わりです。

 

最後は岳流南川目神楽さんの権現舞

 

今回の東和神楽大会は大償流の土沢神楽さん、社風(みやぶり)として町井、舘迫の

社風神楽さん、岳流の石鳩岡神楽さんと浮田神楽さん、そして最後の南川目神楽さん。

三系統の神楽が出たわけですが、12月1日(日)午後14時~17時まで

宮守町のメインストリート中間辺りにある粡町地区集会所で

遠野市内の早池峰岳系の平倉神楽さん、塚沢神楽さん、外山神楽さんが

ちょっと早い権現様の歳取りと題して共演会を行うそうです。

御花をいっぱい包んで見に行っては如何でしょうか?笑

 

先週は羽目を外した従弟会の疲れをとりに、週末は、いつものようにこちら。

ここしか行かない、知らないと云うわけではないのですが、

ルート上にある温泉の駐車場を眺めながら、激混みの場所を敬遠しているだけです。

ここのところの血圧が気になるので、サウナの回数を減らすことにしました。(;^_^A

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回忌 & 第22回東和神楽大会 其の参

2024-11-11 07:51:52 | 郷土芸能

11月2日(土)は義父の十三回忌で、夫婦だけでお寺さんへ。

因みにこの日は、義父の命日。

 

雨降りのこの日、午後から別件の用事もあり、本来ならば声をかけなければいけない

親戚には、失礼しました。

身近な親戚もかなり少なくなり、其々が健康に不安を抱える状態でもあり、

何より、遠野には会食できる会場が少なくなっているという事情もあります。

 

本堂の飾り金物を見ていると、以前のものと輝き加減が違っていました。

先代が磨き直しを頼んだそうです。この紋が、南部変り花菱。

このお寺さんは、八戸直義公が八戸根城から遠野へ移封となった際、共に移動。

時々愛妻家も、その縁で、八戸から移ってきたと言い伝えられています。

おそらく当初は新町で酒屋商売をしていたものと推測。

 

さて、神楽大会其の参です。

 

6幕目、土沢神楽さん

 

悪魔退治

 

昨年、花巻市の第40回みちのく神楽大会で演じた演目です。

 

今回の東和神楽大会には、動画や写真撮影の為に、他地域からお出でになる方が

少なかったように感じました。もしかして、他のイベントと重なった他に、

演目にも理由があったのかもしれません。

まさか、遠野のように自分の参加団体以外には、あまり興味を持たない人が多い

と云うわけではないでしょう。(;^_^A

 

撮影関係者が少ないだけで、一般客はいつものように入っていました。

 

7幕目 浮田神楽さん

 

龍殿の舞

 

花巻周辺では、近年、神楽の青年たちが団体の枠を超えて、様々な交流をしているようです。

 

其々が、継承についての危機感を持っているからかもしれません。

 

これは、神楽だけでも郷土芸能だけでもなく、一般の職業についても同様で、

よく聞くようになってきたのが、現在経営している商売の継承者を探している

と云う話です。

 

私が日中、居る地域だけでも、ここ数年で4件が店じまいをしました。

もしかすると、例えば神楽と云うくくりで、他団体から応援を借りなければ、

存続できないようになるところも出てくるかと思います。

その時、何とか駆けつけてくれる仲間を作ることも必要になってきているのかもしれません。

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