[2020年2月14日 更新]
今回は、都立高校から合格できる大学 の3回目。
言わずと知れた慶應義塾大学。
すべて2019年春の合格数である。既卒生も含んである。
推薦入試は含めていない。
◆東京の私立高校が圧倒
100名以上の合格者を出した高校は10ある。
そのうち8校が私立。公立高校は日比谷高校しかない。
トップの21校のうち、東京の高校が13とダントツ。
ついで神奈川が4校。千葉と埼玉が2校ずつ。
公立は日比谷、横浜翠嵐、県立千葉、県立浦和と各都県のトップ校が並ぶ。
国立(こくりつ)の学芸大附属も並ぶが、今後はどうなるだろう。横浜翠嵐に抜かれるのも遠いことではないはず。
とは言え、現状では学芸大附に軍配が上がる。
中学、小学校からの生え抜きが一定数の実績を出しているからだ。
過去4年度の、慶應への合格数は以下のとおり(AO、推薦を含む)
学芸大附 148→103→114→119
横浜翠嵐 87→134→91→90
◆都立はほぼ学力どおり
トップ10には自校作成校と中等教育学校しか入っていない。
上智大は竹早や三田など、都立三番手校も入っていたのに、だ。
慶應大の文系は、入試で小論文を課される。
そのために慶應でなく、早稲田を受ける受験生も少なくない。
あるアンケートで「早稲田大と慶應大の両方に受かったら、どちらに入学するか」を尋ねたところ、慶應の圧勝だった。
慶應の文系を受けるというのは、それなりに準備がいる。
他大学で小論文が一般入試で課されることはあまりないので、"汎用性"を考えて慶應は敬遠するのだ。
高校入試のときに自校作成問題の対策をしてきた子なら、大学受験で慶應の小論文に臨むのに躊躇しにくいのだろう。
なお、戸山高校が少ないのは地理的に早稲田志向が強いためだろう。
早稲田については次回、お知らせする。
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