都立に入る!

女子に有利な都立高校がある

[2019年12月9日 更新]
◆「男女別定員制の緩和」を利用は24校
2019年度入試では、23区内つまり旧1~6学区の62都立高校において、24校が「男女別定員制の緩和」を実施した。4割弱だ。
どのような制度なのかは、以前にまとめたのでそちらをお読みいただきたい。

自校作成校などトップ校では採用されていない。

◆ほぼ女子の合格数増になっている
都立高校は男女それぞれの定員が決まっている。
その一部に「男女どちらでも、入試の総合得点が高い者を合格とする枠」を用意するのが同制度。
下の表は2019年度、都立一般入試の男女別の合格者数と、もともとの定員をまとめたものだ。
191209ae.png

すべての学校で男子の方が定員数が多い。
理由は簡単、男子人口の方が多いからである。

東京都の2019年1月1日時点での14歳人口は、
男子50,800人 女子48,881人
14歳に限らず、どの学年でも男子の方が2,000人以上、女子より多い。


ところが、ほとんどの「男女別定員制の緩和」校の合格者数は女子の方が多くなっている。
もともとの定員は男子の方が多いにも関わらず。

※マークは”女子の合格者数"が定員より減った高校
緩和枠は女子の合格に使われているということが数字ではっきりわかるだろう。

結論。
多くの場合「男女別定員制の緩和」がある高校=女子に有利 ということだ。
たかだか10名前後のことだが、ボーダーライン前後にいるのなら合否を分ける問題である。

でも今は、そんなことを気にしなくてもいいくらいに入試の総合得点を上げる訓練をしよう。
悩んでいる時間がもったいない。

◆参考資料 2020年度入試で「男女別定員制の緩和」がある都立高校
青字は2019年度入試で「男女別定員制の緩和」が無かった高校だ。
キミが女子なら「ラッキー」くらいの気持ちでいい。

 三田高校
 雪谷高校
 田園調布高校
 大崎高校

 目黒高校
 広尾高校
 松原高校
 千歳丘高校
 深沢高校
 桜町高校

 井草高校
 鷺宮高校
 武蔵丘高校
 杉並高校
 練馬高校
 文京高校
 豊島高校
 向丘高校
 大山高校

 江北高校
 足立新田高校
 淵江高校
 青井高校

 江戸川高校
 東高校
 深川高校
 小岩高校
 葛飾野高校
 葛西南高校
 南葛飾高校
 日本橋高校
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