[2023年7月7日 更新]
都立入試の国語、漢字書き問題は小学校で習う漢字しか出ないことは何度もblogで述べている。
では読み問題はどうか。
結論から言うと「漢字読み問題、中学校で習う漢字ばかり出る」だ。
では読み問題はどうか。
結論から言うと「漢字読み問題、中学校で習う漢字ばかり出る」だ。
例えば2023年度。
・伸びる
・河畔
・掛ける
・慕って
・狩猟
の5問が出た。小学校で習う読みは河畔の「河」のみ。
◆10年分を見てみる
過去10年間の読み問題。
小学校で習う漢字で出たのは以下13。
2023 河畔
2021 円滑
2020 返却、丁寧
2019 朗らか、渓谷
2018 若干、惜敗
2017 貨幣
2015 営む、港湾、臨む
2014 鑑賞
「朗らか」と「臨む」は、漢字自体は小学校で習う。
が、この訓読みは中学校で習うのである。
「若干」の若も同じく、「ジャク」という読み方は中学校で習う。「ニャク」という読み方は高校だ。
唯一、小学校で習う範囲での出題が「営む」 正答率96.8%と2015年度国語で最も正答率が高かった問題がこれ。さすがに小学校で習う漢字は、偏差値30台でも読めるということか。
繰り返す。
都立入試の漢字読み問題は、中学校で習う漢字が圧倒的に多い。
◆自校作成校はそうでもない
2023年度の日比谷高校で出た読み問題は以下5つ。
・繰る
・宰相
・汎用
・素封家
・青松
「繰る」は中学校の漢字。
「宰相」の「宰」は中学校で習う。「相」の漢字自体は小3で習うが、ショウという読み方は中学校で習う。
「汎用」の「汎」は中学校。「用」はヨウと読み小2で習う。もちろんボンヨウと誤読させる問題だ。
「素封家」は難しい。「素」はスともソとも読めるし、「封」もホウ・フウの音読みがある。
封は王や将軍から与えられた土地の意味。封建制度の「封」だ。
それに質素や素朴の「素」が組み合わさった言葉。先祖代々の土地持ち・金持ちよりも、成り上がりの金持ち・資産家をイメージするといい。ソホウカと読む。
「青松」はセイショウと読む。読み自体はどちらの漢字も小学校で習う。だが、人生で白砂青松なんて言葉を書いたことがある中学生はいないだろう。
このように自校作成校では「小学校でも習う漢字だが、日常生活ではあまり使わない漢字」が出る。
とは言え、共通問題と同様に中学校で習う漢字がメインなのは間違いない。
中学校の漢字を読めるようにしておくこと。
過去問を活用するといい。同じ漢字が出ることも珍しくないから。
<過去記事:都立 自校作成校の漢字問題集が完成>
都立に入る! Twitter そのときに必要な情報をこっそりと。ミンナニナイショダヨ
コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。