[2022年2月10日 更新]
2月8日、都教育委員会から都立高校一般入試の応募倍率が発表された。
2年前までは出願締め切り日の夜に発表されていた。しかしコロナ禍で出願方法が郵送になったため、2021年度から発表時期が遅れるようになった。
2021年度 応募締切 2月4日 / 倍率公表 2月9日 / 願書取下げ 2月12日
2022年度 応募締切 2月4日 / 倍率公表 2月8日 / 願書取下げ 2月10日
倍率発表は2月8日の夜。親子で相談して中学校や塾に相談できるのが2月9日しかない。2月10日には高校に願書取下げのため訪問しなければならないから。
しかも受付は15:00まで。
都立高校受験生はこの日に私立一般入試を受けるケースが多い。受験生が15:00までに都立高校に行けないかもしれない。となると保護者が行かねばならん。仕事してる親なら15:00までなんてまず無理。仕事休むしかない。
今年は
2月11日(金・祝)
2月12日(土)
2月13日(日)
というカレンダーなので、2月14日(月)に取下げ、2月15日(火)に再提出でもいいだろうに。
中学校に相談できるのは平日だけなので、理想は2月15日(火)に願書取下げ、2月17日(水)に再提出。
都教委の人々は、いつ私立高校の受験日なのかを知らないんじゃないだろうか。民を見ていない。アホでなかろうか。
そうではなく、単純に「願書差し替え」をさせないためにこの日程に据えた可能性もある。どちらにせよ受験生やその保護者にとってはいい迷惑だ。
◆応募倍率2倍超えは
普通科は男子が10校。女子が17校。
なお2021年度は男子8校、女子15校だったので増えたことになる。
単位制普通科では2校、新宿高校が2.40倍、芦花が2.02倍。
男子
日比谷 2.54
戸山 2.11
青山 2.30
目黒 2.53
井草 2.05
北園 2.00
白鴎 2.03
深川 2.05
東 2.28
調布南 2.12
女子
三田 2.35
戸山 2.02
青山 2.24
目黒 2.15
広尾 2.54
豊多摩 2.17
井草 2.48
石神井 2.12
鷺宮 2.22
北園 2.33
豊島 2.16
向丘 2.39
上野 2.02
東 2.26
昭和 2.26
神代 2.57
調布南 2.01
戸山、青山はまあ定番。
戸山高校、2010年度入試では最終応募倍率(男子)が3.2倍あったのだから、まぁましになったと言える。。
目黒は男女とも2倍超え。2019年度以来、3年ぶり。
当時は2018→2019年度で1クラス減ったため。今もクラス数は少ないまま。
2019年度入試の応募倍率(差し替え前)→最終応募倍率は、
男子 2.07→1.98
女子 2.20→2.15
高倍率にも関わらず女子は4人しか減らなかった。
2016年度も高倍率。
男子 2.13→1.92
女子 2.78→2.49
この時男子は29人が欠席したのに対し、女子の欠席は15人。目黒に限らず女子の方が欠席率は低い傾向がある。
東高校は3年前、2019年度入試で倍率が高騰した。こちらも2018→2019年度で1クラス減ったため。今もクラス数は少ないまま。
なお2019年度入試の応募倍率(差し替え前)→最終応募倍率は、
男子 2.10→1.89
女子 2.32→2.07
今年はこれと同じくらいになりそうだ。2021年度の最終応募倍率が男女とも1.2倍台だったのに。いわゆる隔年現象が起こった。2023年度はきっと下がるだろうね。
◆2倍以上の高校、2021年度は願書差し替えですべて倍率が下がった
2022年度の応募倍率が2倍だった普通科校のうち2021年度も2倍超えだったのは以下の通り。
2021年度の応募倍率(差し替え前)→最終応募倍率を載せる。
男子
日比谷 2.28→2.25
戸山 2.27→2.19
豊多摩 2.02→1.98
女子
三田 3.31→2.99
戸山 2.04→1.99
青山 2.53→2.44
目黒 2.14→2.11
広尾 2.48→2.34
井草 2.12→2.01
石神井 2.02→1.93
上野 2.41→2.22
神代 2.13→1.90
今年は2月14日に願書再提出がある。ここで応募倍率が確定するが、今までの傾向から、応募倍率2倍超の都立高校は願書差し替えで倍率は下がる。
去年の数字からも、それが分かろう。
なお2020年度入試でも男子10校、女子15校が応募倍率2倍以上だったが、最終応募倍率は全校で下がった。
上位校ほど欠席率は高い。応募倍率は高くとも実倍率は下がる。
受けると決めたのなら、ブレずに突き進んで欲しい。
＜過去記事：都立倍率は願書再提出でどう変わるか＞
都立に入る! ツイッター 役立つ情報。ミンナニナイショダヨ
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