[2022年11月18日 更新]
今春の都立高校入試では、 動脈と動脈血が流れる血管を図から選ぶ問題が出た。
定期テストではよく出る問題だが、都立入試では全く出ていない。過去18年間では2022年度だけである。
よく間違える者がいるが、動脈と動脈血。
動脈 …心臓から押し出される血液の流れる血管
動脈血...酸素を多く含む血液
「動脈を流れているのが動脈血」ではない。
心臓から肺に向かう血管は肺動脈という動脈。流れているのは静脈血である。
血管である動脈は心臓を起点として考えており、血液である動脈血は肺を起点として考えているからである。
肺を通って出される(酸素の多い)血液が動脈血。肺に戻って来る血液が(二酸化炭素の多い)静脈血だ。
◆血液の成分もたまに出る
同様に、血液の成分は定期テストでは頻出。
赤血球、白血球、血小板、血漿など。マンガ「はたらく細胞」でおなじみの面々だ。
では都立入試ではどのくらい出たのか。過去18年間で2回だけ。
2019年度 血小板
2014年度 赤血球
その他は2016年度に
「毛細血管から吸収された栄養分が最も多く含まれる血液が流れる場所」
「アンモニアが最も少ない血液が流れる場所」
を図から選ぶ問題が出ている。
じん臓と肝臓のはたらきが分かっていれば解ける易しい問題。
定期テストで出やすい問題と、都立入試で出やすい問題は同じではない。
過去問を解くことである程度は見当がつくようになる。
少なくとも7年分の都立入試過去問は目を通しておくべし。
<過去記事:2023年入試 都立高校 過去問題集 これを買おう>
都立に入る! Twitter そのときに必要な情報をこっそりと。ミンナニナイショダヨ
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