都立に入る!

都立高校生は油断するな

[2020年5月8日 更新]
◆高校受験のライバルは大したことがない
都立高校も5月31日まで休校が確定した。

都立高校に通う人は、与えられた課題を進めているところだろう。
もちろん、大学受験を考えているのに「課題だけやっておしまい」などと面白いことをやっている者はいないと思う。

そもそも都立高校に進んだ時点で、大きなビハインド(遅れをとっている)であることを知っていてほしい。
なぜか。
高校受験の際に、本当に強いライバルと戦っていないからだ。

本当に強い子の多くは私国立中学・高校に進んでいる。
彼らは高校受験しないので、都立高校受験の時は目に入らなかった。
だが大学受験では彼らと戦うことになる。


例えば2020年春、東京大学の合格者が多い高校を見てみると
1位 開成
2位 筑駒
3位 桜蔭
4位 灘
5位 渋幕
6位 麻布
7位 駒場東邦
8位 聖光学院
9位 海城
10位 栄光学園
11位 西大和学園
12位 ラサール
13位 日比谷
14位 浅野
15位 筑附
15位 東大寺学園


都立高校トップであり公立高校トップの日比谷高校が13位(現役25名、浪人15名)に留まっている。
上位16校に公立高校は日比谷だけ。他は私国立高校が独占している。

むろん東大合格だけがすべてではない。
でも、強い大学受験生が私国立中学・高校にいることが分かってもらえるだろう。

乱暴な言い方をすれば、ぬるい戦場で勝った負けたとやっているのが公立高校受験。
公立高校の受験倍率は東京都が最も高いので、他県と比べればやや厳しいとは言える。
それでも大学受験や中学受験の比ではない。
私は大学受験は高校受験の10倍は難しいと思っている。

◆証拠の1つ
「平成31年度 全国学力・学習状況調査 調査結果資料」ではテストを受けた中学生の正答率も国立・私立・公立別で公表している。

公立中学 国語72.8% 数学59.8% 英語56.0%
私立中学 国語81.3% 数学71.2% 英語68.2%
国立中学 国語89.3% 数学82.0% 英語75.8%

国立(こくりつ)中が圧倒的な強さ。
私立がそこそこ止まりなのは、私立中はピンからキリまであるから。
学力がアレな子でも合格できる私立中学(キリ)も東京にはある。
今回、国立の中学は80校が受験しているが、いずれも真ん中よりは上のレベルだろう。

◆都立高校に進むべきでないのか
そうは思わない。
魅力的な都立高校はたくさんある。
それはぜひ君たちの目で見極めてほしい。

大事なのは、強いライバルと大学受験で戦うということを知り、勝つために何をするか考え、行動を続けること。

世の中には3種類の高校生がいる。
 a. 大学受験が厳しい戦いだと知っていて覚悟を決める者
 b. 大学受験が厳しい戦いだと知らない者
 c. 大学受験が厳しい戦いだと知っているが目をそらす者

勝つのはどれか。考えるまでもない。
ではキミはどれだろう。

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