中3になると、検定を受ける子が増える。
特に英語検定、漢字検定。次いで数学検定というイメージ。
これらは受験業界では三大検定とも呼ばれる。
力試しで受ける子もいるが、「私立高校の併願優遇で加点してもらうため」に受ける子が多い。
では3つの検定のうち、受かりやすいのはいったいどれだろうか。
今回はこれを伝えたい。
◆合格率が高いのは数学検定
各検定協会のホームページで公表されている最新の合格率は
英語検定 52.9%
漢字検定 45.7%
数学検定 59.9%
漢字検定 45.7%
数学検定 59.9%
漢検が低く、数検が高い。これには理由がある。
以下は私の考えている理由だ。
理由1 数検は入試対策と両立できる
数検3級は高校入試対策をしていれば十分合格できる。特殊な問題も2次試験では出るが、それを落としても合格はできる。
一方で漢検は、漢字の読み書きだけでは合格できない。
部首、対義語・類義語、四字熟語、熟語の構成など、漢検のための勉強をしなければならない。
しかも部首は小学校で習う漢字からも出される。
例えば「処」の部首、「鼻」の部首は分かりますか? ※正解は記事の最後にあります
よって、漢検は小中学校の漢字すべてを勉強しなおさなければならない。
都立高校入試の漢字に限っては、読みと書き問題しか出ず。
書き問題にいたっては、小学校で習う漢字しか出されない。
よって高校受験でのメリットを考えるのなら、漢検より数検を選ぶほうがいい。
もちろん漢検の勉強をしたい、漢字が好きだから漢検を受けたいというのならそれでかまわない。
そういう人にこそ漢検は受けてほしいと思う。
理由2 受かりやすい
理由2が最も重要。
上記の合格率からも分かるが、三大検定では数検が最も受かりやすい。
私の考えるその理由は、「英検、漢検より後発なので、合格しやすいようにすることで受検者を増やす」という思惑が検定協会にあるからだと思っている。
世間一般では知られていない数検。しかも検定料は漢検ほど安くない。
そんな数検を受けさせる理由として「受かりやすい」をテーマとしているのではないだろうか。
2019年6月時点の検定料がコチラ。
「英検こんなに高かったっけ?」
と思われた御仁、そのとおりである。
英検は近年で2回も値上げをしている。2016年と2019年だ。
例えば2級、本会場の検定料は
5,000→5,800→6,500 と1,500円値上げ。
4級は
2,100→2,600→3,600と1,500円アップ。約1.5倍になっている。
背景には大学入試での民間英語検定のニーズが高まっていること。
他の検定、GTECやTEAPと比べればもともと割安だったことが挙げられる。
3級検定料はかつて数検が最も高かったのだが、現在では英検が最も高い。
特に英検CBTは受検機会が多く、便利な分だけ割高だ。
タイミングが合うなら準会場受検が安いのでお薦めである。
逆に漢検はCBTでも検定料は変わらず。
都合のいい日に受けられるし、結果が出るまでの時間も通常の漢検より短い。
通常の漢検を受けるメリットはない。ぜひCBTで受検されたい。
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「処」の部首・・・几
「鼻」の部首・・・鼻