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【都立入試国語】文字数と平均点に関係はあるか

[2020年7月15日 更新]
大学受験ではセンター試験から共通テストに変わり、問題文の字数が大幅に増えることが試行テストで明らかになっている。
数学の問題ページ数も2倍弱に増えていた。

都立中の適性検査からも分かる通り、時代は長文を正しく読み取る能力を求めている

そこで一つ疑問に思ったことがある。
2020年度の国語の平均点が異常に高い原因の一つが、文章の文字数が少ないからではないだろうかと。
お恥ずかしい話、私は過去の都立入試国語の文字数を意識したことはなかった。

今回、9年分の入試国語を見直し、文章の文字数を計測した。
平均点と文字数に関係があるのかを知りたかったからだ。

◆2020年度は文字数が多い!?
文字数は百の位までの概数で算出した。

2020年度 平均81.1点
2400字 / 2900字 / 2600字 計7900

2019年度 平均71.0点
3900字 / 2800字 / 2000字 計8700

2018年度 平均65.9点
3500字 / 3200字 / 1900字 計8600

2016年度 平均73.9点
2100字 / 2600字 / 2400字 計7100

2011年度 平均65.9点
2500字 / 2600字 / 1200字 計6300

2010年度 平均60.9点
2400字 / 2300字 / 1600字 計6300

2009年度 平均69.0点
1800字 / 2800字 / 1500字 計6100

2006年度 平均55.7点
2800字 / 2900字 / 2600字 計8300

2005年度 平均62.9点
3100字 / 2500字 / 2200字 計7800


9年分の中で2020年度は4番目に文字数が多い。

過去18年間で国語平均点が最低だった2006年度、文字数は3番目に多い。
しかし文字数のトップ2である2019と2018年度は平均点は低くない。どちらも18年間の国語平均である65.6点を上回っているからね。

2010年度と2011年度の文字数は近いが、平均点は5点も違う。
どうやら平均点と文字数には関係はないようだ。

◆2021年度はどうなるか
共通テストに合わせて文字数を増やすことは考えられる。でも文字数と平均点には関連はなさそうだ。
今春は81.1点というアホみたいに高い平均点が出てしまったから、来年度は下げてくるだろう。
かといって昔のように60字作文を追加してくるだろうか。なくはないが、採点が面倒だから高校の先生はやりたくはないだろうね。
社会や理科のように完答で点数がもらえる問題も考えにくい。

おそらくは、選択肢を難しくしてくるだろう。
漢字ももうちょっと難しくなる。ということは過去の都立入試で正答率が低かった漢字が再度出ることも考えられる。

必ず過去問は見直しておきたい。


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