都立に入る!

9月から塾に入ろうと考えている中学3年生へ

[2021年9月15日 更新]
9月も半分が終わる。
区によっては8月から2学期が始まっていたから、授業もそこそこ進んでいるだろうね。

さて中3の諸君は、中間テストの日程を分かっているだろうか。
自分の将来に関わる大事なこと。自分でスケジュール管理はしておくこと。
親に任せているようでは、受験生の資格はない。

◆これから塾に行っても間に合わない
結論から言う。中3が今から塾に行っても受験には間に合わない。
その塾に通っている子にも迷惑になる。「なんでこんな時期に来てるんだよ。受験ナメてんの?」と思われるのがオチだ。やめておきなさい。

そもそも他の受験生は、夏休みに必死に知識をアタマに詰め込んできた。
その過程をすっ飛ばすことは不可能。2学期は中間・期末テストもある。
高校受験生は平日なら4時間くらいは勉強するから、学校から帰ってきてから24時までぶっ通しで勉強しても8時間。4時間しか差を埋められない。都立一般入試まで半年を切ってるからね。

まぁ自業自得だ。自力で何かやって気分になっていればいい。

逆に、詳しく話も聞かず開口一番「まだ大丈夫ですよ」などと言う塾は信用ならない。
事情を聞いたうえで「現状は厳しいが、できる範囲でやる」と言ってくれるならまだマシだ。

私の塾では9月以降、中3の入塾はもちろんお断りする。
よその塾に行くよりはウチの塾の方が絶対にいいとは思う。
が、その子が入ることで前から塾に通ってくれている子に割く時間が減る。
それが惜しい。

◆でも受験勉強はするべき
ではどうすればいいか。
受験に失敗するのはやむを得ない。でも受験までに努力はすべきだ。
努力したうえで「やっぱり足りなかった。大学受験の時には同じ轍(てつ)は踏みたくない」と猛省してほしい。
そして合格発表の日から、高校の予習を始めるのだ。
それが将来にとっては最良の方法だ。

高校受験は大事だが、その先の人生の方がもっと長い。
努力すれば、今よりはずっとマシな学力になる。そうすればもう一歩のところくらいまではたどり着けるかもしれない。
何もしないで受験に挑み、定員割れで2次募集するような高校に入るほうがその先地獄だ。
「努力しなくても高校に入れた」と受験や人生をなめるようになる。
努力だけはしてほしい。

でも、親はそれを強要してはだめ。
自分で決めて自分で行動できなければ、二十歳を過ぎても親がいなければ何もできないような若者になってしまう。

◆選択肢は「個別指導」か「家庭教師」
唯一、どこかに指導を頼むのなら、今すぐに行動すべき。
体験授業~手続き~正式受講まで1~2週間はかかってしまう。すると中間テストに間に合わない。

また、いい先生はスケジュールがすぐ埋まってしまう。大学生講師なら後期の大学授業の予定も9月には決まる。
一度スケジュールが埋まれば、今年度中は空きができまい。

当然、不人気講師だけが残ってしまう。
10月以降から動き出せば、もう手遅れだ。

まあテスト日程によってはすでに厳しいかもしれないが、何もしないより明らかにましだ。
個別指導でも家庭教師でも、体験授業をしてくれた講師が最後まで見てくれるかを最初に確認しよう。

東京の高校を受けるのであれば、東京に強い家庭教師に依頼しよう。
どこの業者でも違うのは料金くらい。結局はどんな先生がいるのかは運しだいだ。
自分に合う先生が見つかったらすぐに始める。だから複数の業者を同時期に試して、いちばんいい先生にしてもらう。これがベスト。
一つの業者であれば、
体験授業→合わないので再依頼→先生と授業日程のマッチング などで1週間以上かかってしまう。
「他の家庭教師業者にも体験をお願いしています」と言えば、優先的にいい先生を回してくれるかもしれない。
ただし業者は多くても3つにしておこう。時間はない。



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