2022年8月1日 更新]
2022年春に都内の公立中学校を卒業した子が、どのような進路を選んだか。
今回はこれを掘り下げてみよう。
進学者の割合は98.53%。ここ15年間で二番目に高い。
一方、全日制高校に進んだ子の割合は卒業生全体の88.36%。これは過去15年間で最低である。
全日制に行かない子はどこに行くのか。
「就職」ではない。
就職の割合は0.13%、7万人以上いる卒業生のうち97名だけ。
2007年度は0.68%、492人もいたのだが。
現在増えているのは「通信制高校」
今春卒業生の5.47%にあたる4,221人が進んだ。4,000人を超えたのは初めてのこと。ちなみに15年前は685人しかいなかったのだ。
都立の通信制高校は一橋、新宿山吹、砂川の3校。
2022年度の新1年生の4月入学定員は以下の通り。
一橋高校 160
砂川高校 160
新宿山吹高校 50
参照:都教育委員会HP
特に新宿山吹は立地もよく、狭き門なのはご存知の通り。
◆都立高校と私立高校に進む子の割合は?
では都立と私立、どちらに進む子の方が多いのか。
結論は「都立」なのだが、都立へ進む子の割合は減る一方である。
下表をご覧いただきたい。
公立中学卒業生の進路別の人数を過去15年、洗い出した。
表の右列が分かりやすいだろう。都立高校へ進む子の割合が減っている。つまり私立高校へ進むこの割合が増えているのだ。
その理由の一つが「私立高校授業料実質無償化」なのは論をまたない。
では都立高校はどこも入りやすくなっているのか。もちろん「No」だ。
普通科下位校や専門学科で定員割れが起こっているだけであり、人気校は変わらず人気校のまま。
上位校は相変わらず全国屈指の難しさだ。
都立に入る! ツイッター 役立つ情報。ミンナニナイショダヨ
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