[2020年2月26日 更新]
今回から、令和2年度の都立高校入試問題を分析する。
数学、社会、理科は複数回にまたがることをあらかじめお断りしておく。
なお、過去の問題は2012~2019年度入試と比較する。
現在の中学2年生にも理解できるように説明する。
これを読んで、「こういうことができるようになればいいのか」と考えながら1年間過ごしてほしい。
このブログの読者は1日2,000名もいない。そのうち大人の読者が7割以上。
都立高校の受験生でこのサイトを読んでいるのは、せいぜい1~2%である。
そんなキミたちが「読んでよかった」と思えるブログにする。
だから、キミたちも必ず行動に移してほしい。
おそらく行動に移すのは100人中に1人いるかいないか。キミがその1人になればいい。
◆大問1はオーソドックス
特に目新しいことはない。
難度も普通レベル。
偏差値50以上の高校を受けるのなら、全問正解が求められる。
こんな問題を落とすようでは、高校数学についていけない。
例年との違いをあえて言うなら、2次方程式でxの2乗の係数が1でないのは初めてだった。
<出典:都教育委員会HP>
解の公式で解くのは変わらず。
ここ最近は因数分解で解くのではなく、解の公式の利用が定番になっている。
2014,2015,2017,2019年度そして今年。
”3年連続”は今までないので、2021年度は整数の解になるかもしれない。
問7は資料の整理。
<出典:都教育委員会HP>
度数分布表を見て「15分未満である人数は全体の何%か」という問題。
2013年度と2018年度に同じような出題があった。
2013年度は全体の度数が20。1あたり5%。
2018年度と2020年度は全体の度数が40。1あたり2.5%。両年度とも答えは整数であった。
中1で学んだろうが、小学生でも解ける問題。
高校入試といえど、この程度のレベルの問題も出る。中1~中2でも今から入試準備できのが分かるだろう。
問8は円周角の利用。別に難しくない。
<出典:都教育委員会HP>
2013,2014,2016,2019年度にも大問1で出ている。
与えられた条件をすべて使うのは当然だが、円周角の問題では
・直径がある→直角三角形ができる
・半径が2つ→二等辺三角形ができる
は絶対に使う基礎知識。
円周角は中3範囲なので、必ず上の2行はメモしておいてほしい。
問9は作図。これも普通のレベル。
<出典:都教育委員会HP>
なお作図問題はいつも6点。デカい。
「AP=BP」から、「点Aと点Bから等距離にある点Pを作図するんだな」と一瞬で考えてほしい。
偏差値40台の教え子であっても、私は作図を絶対にあきらめさせない。
なお、都立入試の作図の出題傾向については過去にまとめてある。
読むことを薦める。
来週につづきます。
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