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都立高校入試数学の法則<10> 関数の変域は5秒で求めよ

[2024年5月15日 更新]
関数の「変域」「変化の割合」の問題は、1次関数・2次関数(中学校では2乗に比例する関数)ともに、中学校の定期テストでは100%出題される。
では都立高校入試でも出るのか。
今回はこれを考察する。

◆大問1でも出ている
2005~2024年度入試、20年分を洗い出してみた。
<変域>
11回・・・2006年度、2008年度、2011年度、2013年度、2014年度、2017年度、2018年度、2020年度、2021年度、2022年度、2024年度

<変化の割合>
3回・・・2007年度、2012年度、2015年度

変域の問題は、大問3では頻出。詳しくは、以前にまとめてある。
ただし、大問1では二度しか出ていない。
2017年度と2021年度。
その問題の1つがこれ。

19903ax.png

当然だが、xの変域が負の数→正の数となっているものが出る
学校のテストでも模試でも入試でも同じ。yの変域で原点を通ることを理解しているかどうか、を問う問題だ。
そこだけ理解していれば、中1でも解けるレベルの問題しか出ない。絶対に得点しよう。

この問題の正答率は74.5%と低かった。四択問題なのに、4人に1人が間違えている。

表を書いて計算すれば、5秒で終わる。
面倒だが、放物線のグラフを書き、おおまかな座標をとっても解ける。
「受験勉強してきた者」なら、絶対に間違えてはいけない問題。偏差値50以上の高校を受ける子がこれをミスったら、その時点で不合格になる
そのくらいのことだと考えて欲しい。

もっとも、9月時点では中学校で2次関数はまだやっておらず、2次方程式をやっている頃だろう。
現時点で解けなくても、心配しなくていい。

なおウチの塾では8月中に、2次関数の変域と変化の割合は完璧にマスターさせている。
偏差値40程度の子もいるが、彼らにもこの2つは取らせきる。期末テストで1点でも多く稼ぐために。

◆変化の割合もカンタン
変化の割合は過去に3回も出ている。
3~5年周期で出ていたがここ6年間は出ていない。出る可能性はあるが薄いと思っていい。

これも「変化の割合」が何を示しているかを分かっていれば、何の問題もなく解ける
19903ay.png

この式に代入するだけ。

1次関数を勉強した時、
y=ax+b のaが変化の割合と一致する
ということだけを覚えていると、2次関数で同じことをやってしまう。

2次関数では変化の割合が一定ではないので、計算する必要がある。
これだけは肝に銘じておいて欲しい。

詳しくは2学期に学校や塾で学べる。

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