[2024年5月17日 更新]
◆都立入試の1次方程式の傾向
2003年から2019年度までの大問1(4)、1次方程式とその解答をまとめた。
なお2002年度以前は、1次方程式のかわりに1次不等式が出されることもあった。
※2020年度以降は、記事後半に追記している。
過去18回のうち、
( )のある式 8回
( )のない式 10回
解が正 8回
解が負 10回
解が整数 17回
解が分数 1回
また、
・( )の前の係数は必ず正の整数
・( )は1つの式に1カ所のみ。2017年度以外はすべて右辺に( )がある
・( )の中は必ず x+正の整数 である
・解の符号が3年連続で同じになったことはない
・( )は1つの式に1カ所のみ。2017年度以外はすべて右辺に( )がある
・( )の中は必ず x+正の整数 である
・解の符号が3年連続で同じになったことはない
という傾向があった。
あくまで傾向ではあるが、知っていて損はない。
◆正答率は9割以上。しかし…
過去5年分の正答率を並べた。
2018 88.4%
2017 91.2%
2016 93.0%
2015 91.4%
2014 93.4%
例年90%を超えていたのだが、2018年度のみ90%を下回っている。
その原因は間違いなく「解が分数だった」からだ。
過去問ではずっと整数解だったのに、急に分数で答えが出たら「あれ、間違えたかな?」と誰もが戸惑うだろう。
これからの受験生はラッキーだ。
分数の解の可能性があることを知っているためである。
今後も分数の解になるかもしれない、と心得ておこう。
なお「1/2」や「1/4」など、割り切れる小数(有限小数)で表せる解になるとは考えにくい。
解が「分数でも小数でも表せることになる」から。
例えば解が「1/4」なら、「0.25」でも正解になる。
「1/16」だったら「0.0625」である。
採点ミスを防ぐため、シンプルな解にしたほうがいいに決まっている。
採点ミスを防ぐため、シンプルな解にしたほうがいいに決まっている。
だから
割り切れない無限小数が都立入試の答えとして出る可能性がある と思っておこう。
割り切れない無限小数が都立入試の答えとして出る可能性がある と思っておこう。
◆2020年度も傾向通り
これが2020年度入試の問題。
解は x=9 である。
見事に傾向通りであった。
もっともこんな傾向を知らなくても、正しい解き方で1次方程式など必ず正解してほしい。対策などほぼいらない。難問など出ない。
上位校なら、この1問を落とすだけで不合格である。
そんな気構えの者が受かるほど、上位校は甘くない。
◆2021~2022年度は解が同じ
2024年度 x=4
2023年度 x=9
2022年度 x=5
2023年度 x=9
2022年度 x=5
2021年度 x=5
解が同じだった。
同じ解が2年続くことは過去にもあったので、驚くに値しない。
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