[2020年4月18日 更新]
昨日の旧3学区に続き、旧4学区を扱う。
2009年度から小石川高校がなくなって、唯一の自校作成校がない旧学区となった。
その後、どう各高校の位置が変わっていったのかを見ていく。
◆北園、文京、向丘の躍進のわけは場所!?
男女とも偏差値が3も上がったのが北園と文京。
最上位校の竹早がその場で足踏みしている間に、追いついてきたあんばいだ。
向丘も男女ともに偏差値がアップした。
この3校に共通しているのは「立地の良さ」だろう。
文京と向丘は数少ない"山手線内の都立高校"だし、3校とも複数の路線を使える。
北園高校…JR埼京線、都営三田線、東武東上線
文京高校…JR山手線、都電荒川線、都営三田線
向丘高校…都営三田線、東京メトロ南北線・千代田線
文京高校は何といっても山手線で通えるのが大きい。大塚駅はターミナル池袋駅の隣なので、東武東上線や西武池袋線ともアクセスがいい。
豊島高校も東京メトロ副都心線・有楽町線と西武池袋線が使える。
一方で竹早高校も最寄駅は茗荷谷(東京メトロ丸ノ内線)だが、都営大江戸線・三田線の春日駅と、東京メトロ南北線の後楽園駅からも通えなくはない。4路線利用できる。
が、長~い坂を上って15分近くかけて登校せねばならないのがネックなのだろうね。
交通の便がいいイメージはない。
◆高島が堅調なわけ
それと比べると高島高校は弱い。
電車だと都営三田線の新高島平駅が最寄り。
この三田線は終点で他の路線には乗り継げず、9駅離れた新板橋駅でなんとかJR埼京線と乗り換えができる。電車でのアクセスがめっぽう悪い。
よって通う子の大半は自転車か徒歩。
10年近く前に校長先生に聞いたが、約6割は自転車通学だそうだ。
"よそ者"が通いづらい場所にある。
逆に、地元の偏差値50程度の子は高島高校一択なのである。
偏差値50前後はもっとも受験生数が多い。だからいつでも一定の受験生が集まる。逆に爆発的に人気が上がるとも考えられない。たとえダンス部が全国大会で活躍したとしても。
ちょっとレベルが下がると板橋有徳を選ぶ。
◆地元以外で大山に行くやつはいない
大山高校、通称ヤマ高に行くことが、地元で何を意味するか。
失礼すぎるのでここでは書けない。
私は「ヤマ高だったら第四商業の方がずっといい」と考えている。
遠くからわざわざヤマ高を受ける子はいないだろう。
何も考えず「とりあえず普通科」という受験生のみが集まっている、と見ている。
今は中学生もスマホで情報を集められるようになった。
当然だが問題のある高校は、敬遠されるようになっている。自然淘汰。
板橋高校は校舎がきれいになり、しばらくは人気もある程度は維持できるだろう。
が、5年後にはさらに下がっていくと予想している。
理由はいろいろあるけれど、「高校見学に行けば誰でも分かる」と私は思っているよ。
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