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2019年度 東大合格者ランキング(都立高校編)

東洋経済に面白い記事があった。
「平成累計の東大合格者が多い学校」ランキング である。
今回はそのトップ200中から、都立高校のランキングを取り上げてみよう。

面白いだけで、都立高校に受かるためにはほぼ不要な知識である。
日曜なのでコラムっぽい文章になるがお許し願いたい。のんびり流し読みしていただきたい。

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色のついているのが都立高校。
 TOP50までは他県の公立高校も入れてある。

◆都立トップ校 日比谷の過去を洗う
昭和後期~平成10年代と言えば都立暗黒時代。私立中受験が隆盛を誇った時期である。

例えば1990年~2004年まで、日比谷高校の東大合格者数は毎年1ケタ。
しかも、15年間のうち9年間は5名以下しか合格者を出せなかったのである。1名という年もあった。

2001年度から自校作成問題になり、2003年度に学区制度が撤廃されてからは調子を上げた。
東大合格者数は2ケタになり、2016年度は53名まで合格者数を増やしている。
2019年度は47名。

しかし、残念ながら7,8年後にはこの数を下回ることになろう。
4年前の都立入試改革(調査書点の変更、特別選考の廃止)により、学力では日比谷に進めた子が、内申点のせいで日比谷を断念するケースが続出しているからである。
じわじわと数値に表れるに相違あるまい。

◆都立で最上位は西高校
都立凋落時代の中でも、西高校はこらえていた。
戦後、東大合格者数が1ケタになったことは実は1度しかない。
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右が合格数。現役・浪人の合計。

毎年「浪人生の方が現役よりも東大合格者が多い」という伝統(?)はあるが、それも校風だろう。
豪放という言葉が似合う、日比谷とは違うカラーで見ていて飽きない高校である。


神奈川県立トップの横浜翠嵐高校は77位。今年は21名の合格者を出している。横浜翠嵐も近年伸びている学校だ。
今年度入試で、学芸大附属に振り回された高校の一つでもある。ここは今後、学芸大附属と迷う層を取り込み、東大合格数も伸びるだろう。
偏差値でも湘南よりもやや上に来ている。期待しよう。

◆日比谷、西に続くのは
やはり国立(くにたち)。そして戸山が続く。
西・日比谷のトップ交代劇はあったが、ここまでは不動の順位といえよう。

その下にくるのは青山高校か。新宿高校は東大にこだわらず、東工や一橋、横浜国立など他の国公立大に進む子も多い傾向がある。
青山v.s.新宿も取り上げたいテーマであるな。

両国・武蔵は附属中学があるため高3が5クラスしかないので、そもそも大学受験生数が少ない。
半数以上が中学からの内部進学。カリキュラムを2種類考えねばならないので高校側の苦労は計り知れない。
小石川のように中等教育学校になれば、全員が6年間同じカリキュラムになり事情も変わるだろう。

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