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今まで自分が失ったものを数えていると、
無性に泣きたくなってくる。
人生は何かを失うことで進むのだろうか?
「僕はノートの真ん中に1本の線を引き、左側にその間に得たものを書き出し、右側に失ったものを書いた。失ったもの、踏みにじったもの、とっくに見捨ててしまったもの、犠牲にしたもの、裏切ったもの…僕はそれらを最後まで書きとおすことはできなかった。」
(『風の歌を聴け』村上春樹)
この一節を読んで、自分の中に「失ったもの、踏みにじったもの、とっくに見捨ててしまったもの、犠牲にしたもの、裏切ったもの」が次から次へと浮かんできた。
嗚呼…、
人生はなんと虚無に満ちているのだろう。
「僕たちが認識しようと努めるものと、実際に認識するものとの間には深い淵が横たわっている。どんなに長いものさしをもってしてもその深さを測りきることはできない。」
(同作品より)
村上春樹の言葉が胸に刺さる。
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