南部吟遊詩人の写真館

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秘境・大志田駅

2015年11月29日 04時28分56秒 | その他盛岡市内の観光名所案内


存在だけは知っていました。ものすごい山奥にある駅だということで。しかし、行ったことはなかったです。

山田線、乗りませんし…(たいがい車で移動)

いつかは山田線も乗ってみたいなあとは思っていましたが…。
こんな新聞記事が出たら、見に行かないわけにはいかないじゃないですか。
で、いってきました。



大志田駅はとにかく山奥にあります。最寄駅の上米内駅から車で30分ほどの山の中です。
渓谷に沿って狭い道があります。人家もまばらです。
っていうか、なんでこんなところに住んでいるんでしょう?
日本にはまだまだ謎が多いです。



せいぜいあるのは工事関係の車両や飯場、水力発電所の類。それにしたって、微細。
なんでこんなことろに道が通っているのか、線路まで通したのか、実に理解に苦しみます。



空き家も多くなってくる頃、
大志田につきました。

この神社の社殿は川向かいにあります。川を渡る橋が赤く塗ってあり、立派なのですが、
渡る前にロープが張ってありました。どうやら朽ちているようです。
10メートル下は谷底です。怖くて、渡れませんでした。


駅は通りから戻るような形で砂利道(未舗装!!!)を登っていくとあります。駅の前の通りが未舗装なんて……。



駅前のこの建物も空き家…。



駅です。とうぜん無人です。人はいません。コンセントはありました。



もうすぐ廃止になるのですね…。



一日に三本しかないってそりゃあ…。

ちなみに、この日、駅舎の中に人がいました。
東京から来た学生さんでした。昨日の夜に来てここに野宿していたそうです。
秘境を旅するのが好きな旅人さんでした。昔の自分を見ているようです。
その方から聞いたところによると、この辺の人家は一世帯しかないようです。
「ワタナベさん」と言ってました。他は空き家だとか。
昨日の夜からいるその方がここにいる間に結構、ここを訪ねてくる(当然車で)人もちらほらあるようです。
駅舎の中にはノートがあり、この秘境駅を訪ねてくる(電車または近くの駅から徒歩で←!!!)人も結構あるようです。
昨日の夜は猛吹雪ですごく寒かったみたいです。(そりゃあ、ここは日本のチベットと言われる藪川の近くですからねえ…)
夜にニホンカモシカがこの駅舎の近くまで来ていて驚いたそうです。(岩手では珍しくない。なんせ街中でもクマが出るんだから)
大志田駅の廃止は秒読みでしょう。っていうかなぜこんなところに駅があるのか不思議でなりません。
学生さんの見た手によると、昔は貨物輸送専門の路線だったのではないかと。
確かにうなずける話です。しかしここまで山のなかにねえ…。

学生さんと別れて帰路につきます。


おそらく、「ワタナベさん」の家。





大志田駅から奥、さらに奥地の「浅岸駅」には残念ながら今の時期は車で行けないようです。







とにかく秘境です。なんでこんなところに線路を通したのでしょう。
実地調査をしてみても、まったく分かりませんでした。


【撮影日:2015/11/28】

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