totoroの小道

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「クラプ活動リーフレット」を作ろう

2015-11-25 05:45:31 | 4年 国語

「クラプ活動リーフレット」を作ろうでは、リーフレットでの情報の伝え方を学習する。

 1学習の見通しをもつ。
・「アップとルーズで伝える」で学んだことから,
 「写真と文章を組み合わせたリーフレットを作ろう」という学習課題を設定し,学習計画を立てる。
2説明する相手や内容を決め,取材する。
3文章の組み立てを考える。
・知らせたいことに合わせて「アップ」と「ルーズ」にしたい内容を決め,写真を選ぶ。
4説明する文章を書く。
・取材したことから必要なことを選んだり,整理したりして写真と文章を対応させ,知らせたいことを説明する文章を書く。
5リーフレットの形にして仕上げる。

という順序で学習をする。

 

教科書では、これを「3年生に向けて、来年から始まるクラブの紹介をしよう」という形で取り上げている。
学年で、この単元の進め方について話し合いをした。
しかし、
すでに本年度のクラブ活動は終了していて都合の良い写真が手に入らないこと。
担任が担当以外のクラブのことがよく分からず、支援がむずかしいこと。
がネックで、クラブ紹介は難しいと考えた。

子供たちが伝えたくて仕方ないもの、
しかも「アップ」と「ルーズ」にしたい内容があるもの。
そう考え、
先日終わったばかりの学習発表会での「ごんぎつね」の表現活動だったらよい作文が書けそうだと考えた。
それぞれのアップの写真もある、ルーズも用意できる。
しかも、一人一人思いを持って練習をさせているし
150人の心を合わせることも要求し続けてきたからだ。

 

 

1.「ごんぎつね」の表現による学習発表会の成功は、一人のがんばり+みんなのがんばりがあったからだ。
2.「まず」アップ=一人一人の思いがあった
3.「次に」ルーズ=みんなが力を合わせたから表現に厚みがでた。
4.「このように」一人とみんなのがんばりで成功したのだ。

そんな組み立てで書くことを確認し合った。 
案の定、かき始めるとあっという間に書き進めていくことができた。
やはり、「思いのある事実」があるから、伝えようと思うのだ。





 


 

 

こうして、できあがった「リーフレット」をどう紹介し合うか。

まず、これを本に仕上げた。
「ごんぎつね」の学習での「単元をつらぬく言語活動」として、2つの読書案内を作成している。
1つめは、「ごんぎつね」の読書案内だ。
 

2つめは、「新美南吉さんの本」を紹介する読書案内だ。
これは、市立図書館にお願いして「新美南吉」の本を30冊集めるとともに
      学校の図書館からも「新美南吉」の本を15冊ほど借りてきて、この1ヶ月間に何冊も読んでいる。
この中で、気に入った本について、紹介文を書かせている。


この2つの読書案内と、
「ごんぎつね」の表現をした学習発表会のリーフレットは
全て「ごんぎつね」で繋がっているからだ。
これに表紙をつけ
 

このように本に仕上げた。
なかなか良いできばえだ。

まずこれを、全員で読み合った。
友だちの書いた物を、みな真剣に読み合っていた。
自分が真剣に取り組んだ時、友だちはどういう思い出取り組んでいたのかを知りたいのだ。 

これだけで終わるのはもったいない。
これを12月の三者面談で、親に見せながら、
「一人一人の学習発表会でのがんばり」
「国語の授業でのがんばり」
として、伝えようと思う。
きっと、保護者の皆さんも喜んでくれるだろう。

 

58回 12月12日  土  9:00  12:00  天竜壬生ホール  第1会議室

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
深いところで共通理解 (Mrヒデ)
2015-11-30 19:21:30
 学年が本物の深いところで共通理解できていいですね。酒井さんの言葉だけでなく、授業や行事で事実で示したことが学年の先生方の心を真に動かしたのでしょう。版画の作品が楽しみですね。
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ありがとうございます。 (totoro)
2015-11-30 14:06:47
Mrヒデさんありがとうございます。

今年も、良い学年のメンバーに恵まれています。
今、版画に取りかかり始めています。どういう題材がいいのか、(写真をもとに下書きするので)どの角度から写真をとればいいか、どこを彫るとより効果的か、彫刻刀の指導はどう行ったらいいのか等々、互いに情報交換をしています。
だから、なんちゃって版画でなく、どのクラスも本物の版画ができそうです。

総合もまとめの時期になりました。私の学年は福祉がテーマですが、点字や盲導犬や手話をちょこちょことインターネットで調べるのではなく、自分たちのできる「福祉」について調べさせ、実践させています。これも、学年みんなで、どういう活動が本物かを、何度も議論した結果です。

私の学年はおかげで、どのクラスもとても落ち着いています。本物に取り組むと、子供たちは成長します。
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ああ!よかったね (Mrヒデ)
2015-11-29 14:40:11
 酒井先生の言うとおり、国語の授業の充実が「ごんぎつね」のオペレッタにつながり、「アップとルーズ」でのリーフレットや読書案内につながっていったのですね。「ごんぎつね」の成功が素晴らしいリーフレットや読書案内となった。真に「単元をつらぬく言語活動」の成功の最たるものだと思います。
 子どもたちの作文の中にも「手を広げて大きな声で」「体育館よりも外に聞こえる声で」「指先までのばして、目線もちゃんと」「みんながいると楽しい」「セリフがないときの動作をがんばりたい」「クラス全員で工夫した」「一人ひとりが一生けん命練習したので」など、この経験がなければ味合うことのできない、また感じることのできないことが書かれています。素晴らしい実践でしたね。子どもたちがまた一つ成長しました。よかったですね。同じ学年の先生方にもよろしく伝えてください。
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