
6年生の理科
3学期に入り、体のつくりと働きの学習に取り組み始めています。
最初は呼吸、そして肺での呼吸した空気と血液の酸素・二酸化炭素の受け渡し、血液の役割、血液と心臓はじめ循環器の仕組み、それから消化...などを扱っていこうと思います。
ここの学習は、どうしてもインターネットで調べたり、教科書で教えたりする部分が多くなります。導入ぐらい楽しく行いたいと思っています。
そこで、何も告げずにまず実験を始めます。各自にビニル袋を渡し、理科室の空気を採取し、そこに石灰水を入れて振らせます。
振る前に
「①白くなる ②ちょっと白くなる ③変わらない」
を選択させておきます。
③の変わらないが多かったです。
しかし、実際に実験してみると、少し白濁します。
「へ~え、この教室の中に、けっこう二酸化炭素があるんだね。」
というつぶやきが聞こえます。
私も黒板に書くので、それぞれ今の実験結果をノートに記入しなさい。
字だけではわかりにくいし、絵だけでも何のことか分からないので、工夫してまとめなさいと指示します。
次にもう一枚ずつ、全員にビニル袋を配ります。
今度は、あなたの息をこの袋に吹き入れて、石灰水を入れて振りなさいと指示します。
今度は、さすがに真っ白くなります。
「カルピスみたい。」
「よく見ると、小さい白い粒が見える。」
「どうして、二酸化炭素があると白くなるのかなあ。」
自然に、各グループの中で観察し、その感想を言い合っています。実験は、子ども達にコミュニケーションのきっかけを与える魅力があります。
これも、
忘れないうちに、すぐに分かりやすく記録しなさい。
と、指示します。
「さて、この2つの実験で、今から行う勉強のことが少し分かりましたね?」
と投げかけます。
「うん。息のこと。」
「肺の働きかな?」
「はいた空気と、教室の空気の違い。」
「そうだね。それを全部合わせて『呼吸』と呼んでおきましょう。まず今から、呼吸について調べていきます。」
「目当てを書きます。どう書いたらいいですか?」
「呼吸を調べよう」
「では、それにします。全員目当てをノートに記入しなさい。」
「ここまでで、何が分かっているの?」
「吸う空気には、二酸化炭素は少ないけど、はく空気にはたくさんある。」
「どこから、二酸化炭素はきたのかな?」
「そりゃあ、空気中じゃないの?」
「血からきたんだよ。」
「血????? えっ??」
では、そうしたことを考えるのにもっとしっかりしたデータが欲しいね。
そこで、今日は石灰水だけでなく、数値でも呼吸のことを調べます。
「気体検知管だね。」
「使い方忘れちゃったよ。」
「教科書に載ってたよ。ほらここ。」
「じゃあ、みんなで気体検知管の使い方を読んでみよう....」
まず、理科室の空気の二酸化炭素と酸素の濃度を測ります。
それぞれ実験を行い、結果を黒板に記録しなさい。
と指示します。
すると、ほぼどの班も同じ数字が出てきます。
うまくいきました。(ほっとします)
この結果を、さっきの石灰水の結果に加えて書きましょう。
私なら、こう書きます。始めましょう。
と、指示します。
本当は、はいた空気の測定もしたかったのですが、ここまでで43分が過ぎてしまいました。
そこで、次のように板書します。
次回は、このはいた空気の、二酸化炭素と酸素を調べます。
それぞれ、理科室の空気と比べて
①多い ②少ない ③変わらない
のどれだと思いますか?
これを今日のまとめとしますから、かけた子からノートを提出して、片付けを始めなさい。
と指示して、今日の理科はおしまいです。
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