
アップとルーズを段落ごとに分けて印刷し、配布した。
それを並び替える作業を通して、子供たちはたくさんの気づきがあった。
まず説明文なので、問題提起の段落と、答えの段落があるはずだと考えた。
問題提起の段落は、
「でしょう(か)。」という言葉を手がかりにすると
「アップとルーズでは、どんな違いがあるでしょう。」
の含まれている段落だとすぐに分かった。
ただし、「か」という助詞がないので、戸惑った児童が多かった。
子供たちは、この問題提起の段落は、一番最初の段落ではないと気づいていた。
この段落には、
「初めの画面のように広い範囲をうつすとりかたを、ルーズといいます。」
「次の画面のように.....アップといいます。」
という言葉が含まれている。
ということは、この段落の前に
始めにアップや、次にルーズのことを伝える段落があるはずだ。
となった。
また、最後に答えの段落があるはずだと考えた。
「のです。」という言葉を手がかりにして
テレビでも新聞でも.....のです。
という段落が、まとめであることが分かった。
ここまで整理すると、残りの部分はすんなりと順序が決まった。
ここから、
段落相互の関係についての学習になった。
この説明文では、対比が重要な役割を果たしている。
そこで、まず
A
「しかし」
B
のAとBの関係を対比であることをおさえた。
すると
「でも」においても、
A
「でも」
B
のAとBの関係を対比であることが分かった。
さらに、もっともっと対比があることが見えてくる。
テレビと写真(新聞)
「細かい部分」 ←→「広い範囲」
「受け手が知りたい」←→「「送り手が伝えたい。」
などなど、いくらでもみつかった。
言葉だけでなく、段落同士の対比も見つかった。
テレビのことを説明している段落←→写真(新聞)のことを説明している段落
アップのことを説明している段落←→るーずのことを説明している段落
それらを、ノートに書き込んで調べてみた。
最後に全部の段落の構成を考えて授業は終わりになった。
58回 | 12月12日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第1会議室 |
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