
Aさんが、一生懸命に話し始めてくれたおかげで授業が動き始めます。
「小問題は あやまれば仲直り完了と分かっているのになぜあやまらないか です。」
6つぐらいの意見がでました。
6つじゃ、多いね。どうしたらいい?
と、聞いてみました。
まとめる~
といいながら、一生懸命に黒板を見ます。
そして2と4は一緒だね...
と同じものを探します。
が、今回はどうしてもそれ以上同じものがありません。
子ども達の方から、先生、これで決をとってみよう。と声がかかります。
その結果、0人のいけんが2つあり、3つの意見に絞られます。
が、ここからいくら話し合ってもちっとも収集しません。
互いに、自分の考えを譲らないのです。
「~よ~し、こうなったら、意地でもみんなの意見を一つにしようね。」
と後の問題は捨て、この問題一つを1時間討論します。
①1の場面での怒りが大きい
②あっさりあやまるのは、謝られた気がしないから
③あやまりたくても謝れない
の3つです。
がどうにもこうにも膠着します。
当たり前です。同じメンバーしか話し合いに登場しないからです。同じ意見がグルグル回り、新しい見方がでてこないのです。
あと5分で授業終わり、というときになって
突然、昼休みに私に話しかけた「Bさん」が話し始めます。
今まで、話し合いに入ったことのない「Bさん」が話し始めたことを、他の子もびっくりして、一生面名に聞きます。
「私はね、あっさりっていうのは、しっかり考えてはいないとおもうの。だから、笑った顔なの。ひろしは、もっとしんけんに謝ってほしかったんだと思うの。お父さんが、何をひろしは怒っているのかを、もっと考えてから謝ったほしいし、お父さんにひろしが、もう小さい子どもじゃないって分かってほしいと思うの。だから、わたしは2の、あっさり謝られたという意見だと思うの。」
この意見で、一気にみんなの考えが集約されます。
最後に決を採ってみよう。
の声で、係が決を採ります。
みごと、彼女の押した2の意見に全員の挙手が集まります。
この日の参観会は、昼休みに私に話しかけてくれた、Aさんに始まり、Bさんで終わりました。彼女たち2人が、私を助けてくれたのです。
もちろん顔もかわいいのですが、本当に心根の優しい子達だなと思います。いつ発言しよう、どうやって何を言おう、きっと1時間ずっと迷ったり、考えたり一生懸命だったのでしょう。
ありがとうAさん、Bさん。
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