
問題は「絶対にあやまらないと思っていたひろしは、どこであやまる思いに変わったか。」です。
3の段落 4の段落 5の段落 6の段落に入っていると子ども達から出てきます。
決を採ると、4の段落と5の段落が半々です。
4の段落か、5の段落に、変化した何かがあるんだね。それは、どの言葉?からこの日の話し合いが始まりました。
最初は5の段落だという意見が圧倒的でした。
言える言えるって書いてある。これはあやまる決心をした証拠だよ。
学校では、普通あやまることなんか考えないよ。学校では家のこと考えないのに、ずっと考えているんだから、決心したんだよ。
あやまる練習をしたってことは、あらわれだよ。行動するのはそれだけ思いが強いんだよ。
何度もって書いてあるから、それだけ思いは強いよ。
いや6だよ。5では「うげっ」と書いてあるから、まだ本気ではないと思います。
という意見がでます。これに意見が集まります。
「うげっ」だけでは、本気でない本気ではないと思うな。
かっこわるい気持ちは少ないから、言える言えるって自分を励ましてるんだ。
まだ、励まさないと言えないぐらいの気持ちなんだ。
ここで話し合いがとぎれるので
「いるんだけど」の「けど」を調べてごらん、と声をかけました。
調べるのが得意のMさんが
「先生、けどは け れ ど だよね。」
と言いながら、国語辞典を調べます。
調べている間にも、だけどの次に、きっと反対の言葉が入るんだ!!と声が出ます。
「前にあげた事柄に対して、反対の事柄を言うこと」だよ。
と、Mさんがみんなに知らせます。
じゃあ、前にあげた事柄って何だ? 反対の事柄って何だ?と話し合いが進みます。
前ってどんなこと
謝るって決めたこと うげえ の2つが出ました。
が、はっきり分かりません。
みんなでその部分を何度も音読したけど、はっきり分かりません。
そこで先に反対の事柄を探しました。続きを考えようとなりました。
いるんだけど、あやまりたい。 いるんだけど、あやまって仲直りしたい。
じゃあその反対は 「うげえ」だ。とすぐに見つかりました。
また、話し合いは本題に戻ります。
どこで、気持ちがかわったか、今度は「ことば」を見つけなさいと指示しました。
すると、先ほどまで5の段落をあげていたのに、注目する段落が次第に4に変わっていきます。
この前は、ごめんなさいで変わったと思う。
急に悲しくなってきた。で変わったと思う。
似顔絵を手紙にそえていた。で変わったと思う。
5の段落で練習するってことは、もう変わっている。変化したのはその前だと思う。だから、4の段落にあるんだと思う。
と続きます。
前みたいに、時間がつながってるんだと思う。
そんなんだ。時間って大事なんだ。じゃあ時間を追ってみよう。段落26は? 27は?と一つずつ聞いていきます。
すると、急に悲しくなった、しょんぼり、目玉焼き、似顔絵とキーワードが出てきます。
目玉焼き、と 似顔絵のどちらが、ぼくの気持ちを決心させたの?
と聞いてみました。
圧倒的に「目玉焼き」
絵じゃあ、お父さんの気持ちはわからないよ。
目玉焼きは、手作りだもんね。
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