
2学期の国語 最初はからたちの花 北原白秋
この詩は、よく耳にする。
しかし、こうしてしっかり読む機会はなかなかない。
一読して、子供たちには感想をかいてもらった。
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
・・・・・という、有名なフレーズから始まり、
同じ言葉で終わる。
どの子も、「からたちの花がきれいだな」というような感想を書いた。
この詩は1時間しか取り組まないので、全て理解することは難しいが
この、浅い読みを、1時間かけて変容させることをねらった。
私のプランとしては、「からたちの花」から問題を作ることで
どんな色で、どんな性質で、どこに植えられていて...と先ずからたちの花の特徴をつかむ。
次に、「変だ」をさがす。(おそらく、4連「からたちの花もあきは実る」という連に子供たちは注目するだろうと考えていた。)
「からたちの花」という言葉から問題を作りましょう。
と、発問した。
目論見がはずれて、初っぱなから、4連から問題ができた。
「からたちの花が丸い金の玉なのはどうしてだろう?」
しかし、こどもたちは「からたちの花」を知らない。
国語辞典がたよりだ。
白い花なのに、なぜ金の玉なのだろう?
何人かは、「実」のことだろうと言う。
しかし、その他の子供たちは、「実」という言葉にとびつかない。
そこで、
「まろいまろい金の玉だよ」をイメージするには
直前の
「からたちも秋は実るよ」が大事だとなった。
切ってみる。
からたちも/秋は/実るよ
実るを調べることになった。
実が成るという意味だと分かる。
実を調べてみると、花が咲いた後にできる木の実と載っている。
これで、4連は、「花」でなく、「実」を題材にしていると納得する。
それが、なぜ金色か?
夕日が当たっている。
心からきれいだと感じなければ、金色という表現は使わない。
すると、その前の2連 3連の
とげ、垣根という負のイメージと、
この4連が待ったく異質な感じがすることに気づいていく。
とげならとげと言えばいいのに、わざわざ「針」と言い換えている。
よほど、恐いイメージ、いやなイメージを持っていたはずなのに?
すると、5連の「みんな」が問題になった。
みんなは、だれか?
1 友だち
2 からたちの花
私は、1だと思っていたが、子供たちの大半は2「からたちの花」だった。
きっと、悲しいときにからたちの花のそばで泣いたんだ。そしたら心が穏やかになったんだ。
花の色も、様子もそうだけれど、きっとにおいも落ち着く香りだったんじゃないか。
そんな話し合いをおこなった。
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