totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

つの 角 大作戦

2008-07-11 05:49:36 | 書写

2年生の書写に出入りで入っています。書写の時間は、とっても単純な作業が続く時間です。まちがっても可笑しいとか、おもしろいとか言う時間ではありません。どちらかといえば、仏教の禅の面持ちがあります。静かに、時が流れていく....

しかし、彼らは勘違いをしています。どこで、どう間違ったか、知らないけれど、書写の時間が楽しい時間だと思いこんでいます。だって、前日には2人も3人も私のところにやってきて、
「先生、明日の書写は何をやりますか?」
と必ず聞きに来ます。

当日、始業10分前になると
「先生、次は書写です。すぐに来てください。」
と呼びに来てくれます。小さい子達は、とっても純真です。そのキラキラしている気持ちを壊しては申し訳ないなあと思います。

そうなると、こちらも大変です。
空手で、ノープランでは恐ろしくて授業にいけないのです。ですから、必ず今日はどうやっておもしろくもない書写を、おもしろく感じさせるか、あれこれ考え用意しておきます。

はじめのあいさつをします。
このあいさつが、とてもすばらしいのです。
32人の息がぴったりと合わさっているのです。
「すう~っ」
っと息の音がしてから
「書写の時間を始めましょう。」
と係の子が号令をかけます。すると
「すう~っ」
っと全員の息の音がして
「始めましょう!!」
の元気な声がします。息をしてから言うので、ぴたりと全員の声が重なり、それだけで心地よいハーモニーになっています。

あんまり、あいさつが上手なので
「すごいなあ。全員の声がぴたりとそろっているなあ。」
「こんな上手なあいさつ、見たことないなあ。」
「もう一回聞きたくなっちゃった。もう一回、お願いしていい?」

「すう~っ」
っと息の音がしてから
「書写の時間を始めましょう。」
と係の子が号令をかけます。すると
「すう~っ」
っと全員の息の音がして
「始めましょう!!」
さっきより、さらに「凜」とした声になって、合わさります。

 

今日は、筆の入りを教えたいと思っていました。前回まで、おれ・はね・とめ・曲がりなどをやってきました。しかし、今ひとつ字がしまりません。やはり、入りが丁寧でなければだめだなあと感じていたからです。

授業が始まると、すぐにおじゃる丸というNHKの漫画の「きすけ」を黒板に書きます。2年生ぐらいだと、帰宅が早いので、けっこう見ていてだれもが知っているキャラクターだからです。
「今日は、この、きすけの「角」を書くよ。角つの大作~戦!」

黒板に、「春」という字を書きます。そして、
「この中には、角があるんだけど、どこにあるか見えるかなあ?」
と聞きます。
「あるある。あそこ!!」
「先生、その上、そこそこ。」
なんて言いながら、全ての入りの部分を探して、角の絵を描き加えます。

それから、「春」という字を指で空間に書いてもらいます。
その際、ただ書くのではなく
「『い』で角を書いて、『ちー』で一画目を書いてね。」
と、書き方の手本を一度見せておきます。

大きな、元気な声で
「い・・っちー。」
「に・・っいー。」
「さ・・っんー。」
...................

喜んで、大きく大きく、角を付けた「春」を空間に書いていきます。

あらかじめお手本をスキャナでコンピュータに取り込み、その全ての字に角をつけておきます。

さらにそれを、子ども達がなぞれるように薄い色にしておきます。

これを、一度、鉛筆でなぞり書きをしてもらいます。その間
「すごい。こんなにたくさん角を書いたね。」
「きれな、角だね。」
「この角、上手に書けているね。」

などと、筆の入りだけを徹底的に褒めて、花丸を付けながら、支援員の大桑さんとともに机間巡視をします。

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1 コメント

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ブログのことで (magazinn55)
2008-07-12 14:51:41
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