totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

そういえば

2008-07-10 05:45:19 | 算数

昼休み、4年生の「にこにこコース」の先生達が教材研究をしています。
「ここが、わかりにくかったみたいだね。」
「じゃあ、今度は、ここからもう一度やりましょうか?」
「こんなふうに、教えたら分かりやすいんじゃないかしら。」

そんなことを話していると4年生の「にこにこコース」の子供がやってきます。
「先生、さっきできなかったところをやってきたので、見てください。」
「どれどれ、良くできてるじゃない。頑張ったね。」

光明小学校は、大人も子供も、昼休みにも進んで学んでいるのです。

他にも、昼休みに学ぶ子はいるのかなと、学校を回ってみました。
いました。理科室に大勢子ども達がいて算数の勉強をしていました。

見てみると、長さの勉強をしています。長さを測り、それをノートに書いて先生に見てもらいます。

「よく頑張ったね。」
「でも、ここは違うから、もう一回やり直すといいよ。」
もう一度、席に戻って考え直します。

さらに、再度来ても、うまくできていないときには、今度は先生が親身になって教えてくれます。

「ほら、長さはここから測るって教えたでしょ。ここが10cmだから、こっちが....。」

とても丁寧に手を取り、足をとり教えてくださいます。
ただし、丁寧に教えれば教えるほど、先生のところには長~い列ができます。さっきからずっと待っている子もいます。待つ時間が長いのです。

「totoro先生、○つけてよ。」
と私のところにノートを差し出します。
昼休みに学ぶのはいいけれど、子ども達にとっては、貴重な昼休み。遊びに行きたいのです。

そういえば.......

以前、この単元を教えたことを思い出します。
長さの概念は、大人にとっては簡単です。
しかし、子供にとっては「cm」「mm」は見えないので、よく分からない概念なのです。

そこで、見えないものを、見えるようにします。
「赤青鉛筆」を使うと、今まで見えなかったものが、見えるようになるのです。
見えないから、分からないのです。相手が見えれば安心します。

こんなふうに、計測する直線に
まず、簡単に計れる「cm」の部分だけ、赤い印を付けさせます。
次に、残った部分(mmの部分)を青く印を付けさせます。
そして、別々に長さを測らせて、書き込ませていきます。

次に、黒板を使って、その2つの計測結果は、足し算で一つにできることを教えます。その際、子ども達の使った赤青鉛筆の色と対応させて、直感的に理解できるようにしておきます。それから、黒板を見ながら、ノートに式と答えを書かせます。

目に見えないから、とっかかりにくいのなら、全てノート上に書かせてしまいます。
測るべき2つの数値を、「赤」「青」で2つに分けるのです。
合わせるべき2つの長さは、「足し算の式」で見える形にするのです。
全て頭の中でやらせようとすると、見えなくなります。

これを応用すると、このような折れ曲がった線も理解させることができます。

このように、赤青鉛筆を使って、2つの部分があることを理解させます。

そして、長さを書き込ませます。
それから、ノートに赤と青に対応した式を書かせます。

こんなんだったかなあ...

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
具体から抽象へ、抽象から具体へ (Mrヒデ)
2008-07-10 16:55:29
 3年生の長さの勉強です。㎜、㎝、m、㎞の単位を選ぶ問題です。鉛筆の長さは?、黒板の横の長さは?、1時間かけて歩いた距離の長さは?この単位が正確に選ぶことできな子どもがかなりいます。鉛筆の長さの単位を㎜にしたり、1時間歩いた距離をmにして平然としています。
 教師としては、ものさしや巻き尺で何回も学習させたはずなのにと思います。
 これが、なぜできないかは、私の考えでは、子どもたちが感覚や実感として長さを捉えていないからだと思います。
 こんなときは、10㎝の長さを両手で示してみようとか5mを歩いてみようなど、体で体験させることが効果的だと考えます。確かに実際にやらせてみたら、長さや距離の感覚がものさしや巻き尺の上でなくできるようになりました。
返信する
Mrヒデさん ありがとうございます。 (totoro)
2008-07-10 18:02:29
それが、先日職員室の話題になりました。

直角がどうしても分からない子がいるんだけど、どうしたら分かってもらえるかと、4年生の先生とうんうんうなっていたときです。誠先生が来て、「そういうときは、体のこれぐらいとか体験させてあげると分かりやすいよ。」と教えてくださいました。

さっそく試してみると、手で時計の3時を作って、「分かった、これが直角だ。直角って3時のことなんだ。」と大喜びしたそうです。
返信する

コメントを投稿