海の命 1の場面(第1次)
問題「なぜお父さんはロープを体に巻いたままこときれていたのか」
始めましょう
めあてを書いてね。
小さな声で1の場面を読みなさい。
みんなが読み終わっても、一人でも読めるKさんは強いね。みんながやめちゃう人は弱い
T:今日のめあてには、2つ課題があったね。そのうちのどっちが大事だった?
S:なぜロープをまいたか。
T:そうだね。さて、1の場面も長いのです。長いときはどうしたらいいですか?
S:切る
T:そうだね。段落番号、何番と何番の間で切ったらいいですか?
S:私は、4と5の間だと思います。不漁の日が続いて、何日かあいて、ある日になったと思います。
S:私も、ある日は何日か明いているということだと思います。
みんな:いいで~す。
T:では、こっちは切ってかくしてしまうね。
T:では、ここは今日大事なので、全員で声を合わせて読みなさい。心を合わせれば全員の声はそろいます。
みんな:5~6を音読。
T:ここに出てくる人を全部あげなさい。
S:父・クエ・漁師
T:ではその中で大事なのはだれ?
S:クエと父
T:そうだね。ではそれに船とロープを加えて、関係を絵で表しなさい。二分でね。
T:Mさんが言いたいことがあるので言って。
S:船が瀬で見つかったということは、船が動かなかったということだから、いかりを書いた方がいい。
みんな:そうだね。
T:では、いかりを入れてください。
T:ふねはどこ?
S:一番上。
S:クエは下の、岩陰。
S:お父さんは、クエの上の方にぷかぷかういてる。
S:ロープはお父さんのお腹とクエの間。
S:もりはどうする?もりについてるよね。
S:ろーぷはクエでなく、モリについているから描いた方がいい。
S:そうだね。
T:こことここはつながっているのね。証拠はありますか?
S:父のモリを体に突き刺した、とあるからつながっていると思います。
S:片方はお父さんの体に巻き付いていて、もう一方はくえがいるってかいてあって、引いても引けなかったから、つながっている。
S:Kさんの意見が聞きたいなあ。
T:言葉の中で探してください。
S:もう一方。
S:もう一方ということは、反対がある。
S:そのひとつは、クエ。もう一つはお父さん。
T:じゃあこの絵は、あってるね。
T:では、めあての答えを考えていくよ。何が考えられる?
S:①絶対捕まえたいという気持ちから
S:②とろうとしたけどほどけなかった
S:からまるっていったけど、岩のように堅い魚が動き回ることはない。
S:Kさんが言いたいことは、クエが動き回ったからからまったということは亡いということだと思います。
T:はい、今の発言の根拠はどこだと思いますか?
S:岩のような魚
S:父はロープを巻いたまま水中で事切れていた。
S:つきさしてそのまま動かない?だから息がもたなくなった。もりをぬこうとしたけど、もりもぬけない。
S:あまりにも重すぎて抜けなかった。
S:何人がかりで引いてもまったく動かないのだから
S:自分で巻いて、重すぎで持っていけなかった。
S:まいといたのが、とれなかった。
T:お父さんが巻いたって言うのは証拠あるんだけど...
S:巻いた。
S:主語は父はで、述語は巻いた。「父は、巻いた。」
S:どこには、体に。
S:2mの魚が暴れて動き回らないよね。
①絶対捕まえたい。10人
②とれなくなった。19人
S:ぼくは、お父さんは、命より魚を大事だと思ったから抜こうとしたけど、固くて抜けなかったと思う。
S:先生。ほどけなかったんじゃなくて、もりの事だよね。
S:先生、③を作ってよ。もりがとれなかった。モリは漁師の命だから。
S:先生、もりはじゃなくて、もりがだよ。
T:ありがとう、「は」と「が」じゃ違うもんね。教えてくれてありがとう。
①絶対捕まえたい。
②とれなくなった。
③もりが抜けなかった。
S:父が体に自分で巻いたのは、太一を村一番の漁師にしたかったから。
S:私は、②と③がいっしょだと思う。モリが抜けなくて、じゃあロープをほどこうとしたらとれなかった。
S:最初は絶対獲りたいと思って体に巻いたけど、重すぎで引けなかったから、もりをとろうとしたけど、もりがとれないからロープを取ろうとしたけど、取れなかった。だから②と③
S:一番最初に、もりにさしたときは、自分の体にまいたときは、絶対に取ろうと思って体に巻いたけど、取れなくなったんだと思います。だから①と②
S:全部同じだよね。
T:こういうときは、絞ろう。5の段落と6の段落のどっちに答えがありそう?
S:5にある。
S:だって、6は死んだ後のことだから。
T:では、5からさがそう。5をもっと切っていこう。
S:句点で3つに分かれるよ。
T:①はある日..②は空っぽ...③はロープの....
S:???????
S:①は違う。父がいなくなったということ。②も違う。父が死んでいたということ。③は??
S:Yさんのことを受け継ぐと、③はクエのことを書いていると思う。
S:③は父がどうして体に巻いたということを書いてあると思う。
T:では①②③で選んでね。
S:ちょっと待って.......
S:お父さんがクエと戦っていたときは、クエは動いていたの?
S:動いてない。
S:じゃあさあ、見付けてからクエはどうなったかでしょ?
S:えっ....
S:あのね、クエは動かないのでしょ。じゃあ、お父さんは自分の体に巻いたんだけど、ほどけないのはおかしいよ。だって、一流の漁師なんだから自分でまいたロープはほどけると思うんだ。
S:お父さんが混乱しちゃったんだよ。
T:グループでもう少し話し合ってみる。
S:そろそろ、話し合いをやめようよ。
S:①の絶対に捕まえたい。まるで岩のような魚、結局ということは絶対に捕まえたかったけど、岩のような魚だから結局こうするしかなかったんだと思います。
S:父が絶対取りたかったの?あとから来た漁師なの?
S:主語は、お父さん。
S:③だと思います。潜り漁師はもりが命だから、逃げようと思えばロープをほどいて逃げれたけど、もりを残していきたくなかったと思います。
S:①です。②はたぶん違います。ほどけなくなったのはおかしいです。自分でわざとほどけないように巻いたと思います。ぜったいにほどけないように縛って、クエを捕まえようと思ったと思います。
S:①で場面は違うけど、太一がクエを捕ろうとしたときは、一度もりを置いて上に息を吸いに行っているけど、このお父さんはそれをやっていない。だから、どうしても取りたかったと思います。
T:ごめんね。もうすぐ時間なので、今日はここまで。今考えていることを忘れないように、ノートに今の考えを書いてください。
この授業を通しての私の考え
おそらく、父だってモリを置いて一度息を吸いにいけたはずです。なのに、事切れていたということは、絶対に自分が逃げないように、限界の勝負を挑み、全身の力でクエを引き揚げようとしたのだと思います。
そこで、明日の対策を考えておきます。
そこを出すには、「結局ロープを切るしかない」をまず扱おうと思います。クエからも抜けない。体からもほどけない。太一のあこがれの漁師である父が、自分で縛ったロープをほどけないはずはありません。
次に、ではなぜそこまで、このクエを捕ることにこだわったのか。と問うてみたいと思います。すると、「緑色の目のクエ」=不気味です。「瀬の主」=神様? これを捕まえようとしたから、だから、取ってはいけないもの、無理をしてはいけない無理をしたから事切れたと持って行こうと思います。
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