
3年生の先生が、「totoro先生、ヒヨコ、持ち帰りましたか?」
用事で、3年生のクラスに行くと、そう声を掛けられました。
「あれ~え、今日、あの小さいヒヨコがいないんですよ。おかしいなあ。」
とおっしゃいます。
あれだけ、烏骨鶏になついて親代わりにしていたのですから、逃げ出したことはまず考えられません。それじゃあ、何かに食べられたのかなあ?よほど子ども達が探したのだろうから、いないことは確かなんだけど.....
3連休に、誰かが家に連れて行ってかわいがってることはないかなあ....などとも考えました。
3年生の先生が、責任を感じてくださって
「もう一度見に行ってきます。」
と教室を出て行かれました。
そして、しばらくして戻ってこられて
「小屋の下に、蛇がいます。.......」
やられた!!と思います。
小屋に行き、箱で作った小屋をどかすと確かに蛇がどくろを巻いています。アオダイショウでしょう。
こいつが、あのヒヨコを食って、ここでのんびり寝ながら消化していたと思うと、腹が立ちます。
でも、まあ、これも、子ども達にとっては、自然の摂理を学ぶいい機会でしょうけれど...でも、くやしいなあ。
こいつは、私が忙しくて世話をできなかった卵達の中から、唯一出てきた、丈夫な頑張りやさんだっただけに.....
「しかも、一番小さいひよこ!」なんで?と思う間もなく矢継ぎ早に「蛇に食べられたんだって!
その話を聞いたばかりに、今日アップされてた写真を子供に見せると、「・・・」 う~ん自然界の掟とは言え、厳しい現実です。 狭い小屋の中にひしめく様に子供達が世話焼いてた事を思うと、少しは命の大切さがわかってきたのではないかと思います!と同時に子供達のガッカリした顔も頭に浮かびますが(;_:)
ヒヨコさんがかわいそう、それは百も承知で言います。子どもたちは生きた勉強をした。こんなことは、教師は知っていてもしないことでしょう。残酷で気持ち悪いことです。
しかし、「災い転じて福となす」生き物の生きる厳しさを目の当たりにした子どもたちは、一生忘れられないでしょう。
最近中部地方の先生方からのコメントが多く、有り難い限りです。
昨年度名古屋にお邪魔しました。そのうち機会があればまたお邪魔したいと思っています。今後ともよろしくお願いします。