
今日は、朝礼がありました。
体育館の耐震工事が始まるので、これからしばらく体育館とはお別れです。まず表彰です。校長先生が、主役は子ども達だからと、子ども達の顔が全校に見えるように配慮してくださいます。
次に、いよいよ校長先生のお話です。
校長先生は、前に出るとすぐに音楽担当の先生に「校歌の1番を歌わせてください。」と声を掛けます。
気持ちのいい歌声が、体育館に響きます。
そのあと、校長先生が授業を始めます。
君たち、今、いい声で校歌を歌ったけれど、この歌の意味を知っているかい?
子ども達「?????????」
そこで、校長先生は舞台の上に立ち、1番の歌詞の「希望のひとみ」に赤丸を付けます。そして、2番の「双葉のいのち」に、3番の「自立の力」にも赤丸をつけます。そして、「ここから分かることはないか?」と聞きます。
子ども達は、考えます。なんて答えたらいいのだろう?希望?命?力?これって、関係があるのだろうか??
校長先生も、考えます。前もって校長室に来た子ども達に同じ質問をしたときには、「私たちの生き方」などと答えが返ってきたのに、どうして子ども達は答えないのかと。
そこで「みんな正しく」「みんな明るく」「みんな仲良く」にも○をつけ、こちらはどうですか?と聞きます。
すると、子ども達の中から意見が出てきます。「校歌は、私たちの宝です。」「光明小の子ども達の姿です」...
そうだね。もう少し、校歌の意味を考えてみてごらん。もう一度終業式で聞きますから、それまでに意見を言えるようにしておいてください。と一度お話をやめます。
その代わり、「もう一度校歌を歌ってご覧なさい。」と話します。
校歌の歌詞は、文語調で書かれています。だから、急に言われてもよく分かりません。でも、校長先生がこんなに言うのだから、何かとっても大事なことが書いてあるとだれもが思います。ですから、先ほどの歌の何倍も真剣な歌声になります。
校歌の批評をして、壇上から降りてきた校長先生の額に大粒の汗が滝のように流れています。おそらく私以外、それには気づいていないと思いますが...
本校の歌、そこそこいい線までいっています。でも、どうしても昨年を超えることができません。もっと、いい歌にしようと、勝負を賭けているのだなあと感じました。
その後、生徒指導の平野先生からは、「嬉しい言葉」についてのお話がありました。
平野先生は、どうやったら全校の子ども達が集中して聞き、しかも伝えたいことが伝わるかを計画を立てて話す先生です。
今回は、紙に目隠しをしてあります。そして、「私のクラスで、嬉しい言葉ベスト3を調べました。3位は何だと思いますか? 2位は何だと思いますか? 1位は何でしょう?」と聞きながら剥がしていきます。
「がんばれ」も「すごいね」も「ありがとう」も、全て友達の気持ちを考えているでしょ。だから、友達の気持ちを考えた言葉を使おうね。名前を呼ぶときには、呼び捨てはだめだよ。名前って大事でしょ。それを「捨てる」なんて、相手の気持ちを考えていないよね、と話します。伝えたいことがすとんと落ちていくのが見えます。