
国語を苦手にしている子供たちが多い。
何を答えていいか分からないからだ。
しかし、国語ほど簡単な教科はない。
なぜなら、「テスト」のときに、答えは全て「テストの本文」の中にあるからだ。
算数は、「テスト」のときに、答えは「テストの本文」の中にない。
全て自分で解かなければならない。
でも、国語は、「見つける」だけでいい。
説明文の指導を行うときには、とくにこの技法を身につけさせることが大切だと思う。
説明文の内容を、覚える時間ではないのだ。
そこで、「見える化」の技術を身につけさせるように指導するのが良い。
「天気を予想する」という文の構造は、「見える化」を教えるのには都合がよい。
同じパターンで、3つの内容が含まれているからだ。
まず1つめは、教える。
教師が、ここに青線 ここに赤線 ここに黒線(写真は見やすいように緑になっている)と指示して
教科書に、3色の線を引かせる。
赤線の部分は、特に「~か」に赤丸をつける。
青線の部分は、特に「一つは」「もう一つの理由は」を、四角で囲ませる。
黒線の部分は、特に「~のです」を四角でかこませる。
そして、それぞれの線の意味を、話合わせる。
こうすることにより、この文が
~か...... という「問題提起」で始まり
「一つは」「もう一つの理由は」という2つの答えが示され
「~のです。」という、その理由がまとめられていることが視覚的に分かる。
ここまで理解した上で、今度は個人で、あと2つの
「問題提起」「答え」「理由」の組を見つけて、線を引かせる。
これを元にして、あとは、まとめの中の、筆者の言わんとする要旨を見つけていく。
要旨はこの部分に入っている。
まず、「見逃してはいけない言葉があります。」
S:「しかし!!」
しかしを丸で囲みます。
T:しかしで気をつけることは?
S:しかしの「後ろ」が大事。
T:そうだね。では、「しかし」の前は、一番大事な部分以外は消しましょう!!
T:しかしの後ろは2文です。
T:その1文目はこの部分です。
T:赤の文で一番大事な部分は?
S:それぞれの場所にいる一人一人なのです。
T:でも、これだけだと、意味が伝わらないね。
T:最低限伝わる部分を残して、あとは消しなさい。
T:2つめの文は、青い部分です。
T:この中で、一番大事な部分は?
S:風を感じることを大切にしたいものです。
T:これだけでは意味が分からないね。
S:意味の分かる最低限を残して、後は消します。
これをつなぎ合わせると要旨ができあがる。
天気予報の制度は向上してきました。
しかし、次の行動を判断するのは、それぞれの場所にいる一人一人なのです。
自分でも天気に関する知識をもち、自分で空を見、風を感じることを大切にしたいものです。
~な~んだ。国語なんて簡単。
埋もれている答えを、掘り出せばいい。
大事なことは、大事な言葉を見つけられるかどうか!!
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