むすび居合道の刀一会《JMMA会員》

日本武道本質「むすび」を探求している道場。むすび居合を提唱。武術居合道を通じて平和理念を解きます。もしもしむすび協会会員

11月30日ブロぐのつづき《スキを考える》

2021-12-01 14:08:26 | 日々一言
11/29のブログ 「生徒に人気がある学校の先生のヒミツ」
11/30のブログ  「武蔵決闘その続き」
この続編として書いていきます。

◆ ◆ ❖ ◆ ◆

武術のスキは、
それを言葉で表現したら

残心が途切れた瞬間
氣を抜いた瞬間
意識がフリーズした刹那
いろいろありますし、言われています。

スキは、
主に2つに分けて考えると理解しやすいです。
・相手側からは
対峙している相手に攻撃出来る(技を使える)と判断した刹那のこと。
・自分から
相手がなかなか手を出してこない、膠着状態を脱するため
スキをあえて作り、相手の出ばなをたたく、
武術のさそいである場合。

武術のスキはこのくらいにして
本題に入ると、
もう勘のいい方にはお分かりだとおもいます。

生徒に人気がある先生というのは、
「スキ」が作れる方だということです。
学校の先生を見ていれば
スキを決して見せない人もいます。
(意識武装)
それはそれで全然O.K.です。
別に生徒から人気があることを良しとしないまでも
どうでもいいという思いでいる方もいます。
しかし、
生徒から人気のある先生になりたいと思いつつ
そうならないで、もし
悩んでいたらこのブログは役立つはずです。

学校以外にも、
武道など(合気道・空手・居合道・中国拳法・塾・書道カルチャー)
で教えてきた経験からいうと

スキを作れば
そこに生徒さんの意識が入ってくることが分かります。
武術的には、
武術初中級者の「探る意識」です。

意識が入ってくるとは
生徒さんらと自分との最初の壁が一応取り払われた段階です。
武術でいう「構え」の状態です。

卓球でいえば、「レディ」👍の状況ですね。
相撲でいえば「はっけよ~い」の状態です。

そうすると、
さらに用心深く、生徒さんは
先生に様々な言葉を投げたり、態度を見せて先生の意識を
「ツンツン」と突いてくるような感覚があります。
その時に叱ったり、注意してはだめです。
武術でいうところの「ちょっとの"待ち"」の状況です。

慌てる乞食は貰いが少ない。という言葉でわかってください。

その後、
生徒とのやり取りを安定してこなしていく
生徒さんの意識(心に)にカチンと鍵がかかります。(比喩です)

こうなったら生徒さんは先生の味方です。
掌の上でコロコロです。

年取っている先生でも大丈夫です。
私が実践して実証していますので保証付きです。
もちろん20代、30代の先生でもO.K.です。

スキを作るというのが、最大のポイント。
極意です。

スキというのは、「意識の隙間」
その意識のすき間がお互いに見える時、
自然な人間同士の付き合いとなります。
ナチュラルな感覚です。
その関係は、
親子でもなく友達でもなく、恋人でもなく
なれ合いでもなく

一言で表現すれば中庸です。
スキは本当は凄いことなんです。

武術では、
それは生死を分けますし
人間関係(教育・会社など)では、
人気者になれるかの分かれ目になります。

俺は、私は人気者なんかにゃ関係ねぇという強い意志のかたは
このブログは無視してくださいね。

完璧な人間という生き物には
もともと神様は設計していないので
隙だらけなんです。本当は…

つまりスキをちょこっと見せて
「おいおい、ってツッコミたくなる人は敵はつくらないものです」

ナチュラルが一番強いというコンセプトです。

ただし、本物の天然はダメです。
本物の隙だらけはダメです。

何事もちょうどいいという戦術です。