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ここは、富山随一の水揚げを誇るらしい。「天然の生簀」と呼ばれるだけあり、四季を通じて多くの種類の魚が水揚げされる。富山の魚は、新鮮だけでなく、身が締まって柔らかいのだそうだ。もっと、大きな漁港と想像していたが、こじんまりしている感がした。
次に、ひみ番屋街というところに行こうと思った。向かっていると、大きな橋に出くわした。比美乃江橋とわかった。スマホで調べると、高さ51mの斜張主塔を持つ長さ112m幅21mの橋で、地引網を引き上げる漁師をイメージして建設されたとのこと。
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橋を渡って少し行くと、ひみ番屋街に着いた。氷見漁港直送のお魚を使った海鮮寿司、地場で取れた鮮魚から、手の込んだ加工品まで、富山湾の海の幸が満喫できる店がズラリと並んでいる。
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ウロウロと店を回っていると、目移りしてしまった。腹具合が何故か空いていない。よく考えると、ホテルのバイキングの朝飯がうますぎて、食べ過ぎてしまったらしい。なんという不覚か。このために氷見にきたのに。でも、土産だけは購入しようと思って。「ここの店のオススメは何ですか。」「ブリは寒ブリといって、今の時期には。」「ここは、しろ海老でも有名ですよ。」このおすすめに従って、しろ海老を購入した。家に帰ってかき揚げで食べたが、非常に美味かった。ここを出て、氷見駅に戻ろうと、駅方面を目指して、歩いていると、偶然に、氷見中央町、漫画ロードという所に出た。あの、藤子不二雄A先生の故郷と分かった。笑うセールスマンのモニュメントがある。喪黒福造と出会う。現代人のちょっとした願望をかなえてやるが、約束を破ったり、忠告を聞き入れないときは、その代償を負わせる。ブラックユーモアで、人間の深い心理を痛切についている。
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さらに、近くにプロゴルファー猿と忍者ハットリ君のモニュメントがあった。
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しかし、なんで一番有名なあのドラえもんがいないのか、不思議に思ったが、実は、もう一人の藤子・F・不二雄先生の作品だと知った。高岡市の「高岡おとぎの森公園」に行くと、あの土管のある空き地が再現されていて、ドラえもん、のび太君、ジャイアン、しずかちゃんの姿があるらしい。残念。
そろそろ氷見駅に戻って、姫路へ帰らないとと、考えていると、バスを待っている上品な婦人に出会った。「氷見駅へ帰るバスはここから出るのですか。」「氷見駅から先は、高岡駅に戻るのでしょう。だったら、ここから直接に高岡駅に戻るバスがありますよ。運賃も電車より、少しやすくなりますよ。」話して、よかったと思った。実はその結果、高岡駅で姫路に帰る電車が一本早く乗れた。今回の旅行は、収穫も多かったが、見逃したところも多くて、機会があれば、もう一度来ようと考えている。