蔵王連峰 ライザスキー場熊野岳往復 単独
上山=ライザスキー場TooCotton駐車場6:48--御田の神--阿部虎クラーク碑8:00--右又沢源頭--残雪ルート中間点8:38--馬の背8:45--熊野岳避難小屋9:08~9:33--蔵王山神社9:42~9:45--馬の背10:18--北斗リフト上駅10:22--下駅10:34--スキー場かもしかコース--お清水の森--TooCotton駐車場着
私的予告通りに山に行ってきた。私的予告とは数日前のブログにひっそりと予告していたからだ。「ひっそりと」だから実行する自信はなかったわけだ。
さて、久しぶりの蔵王熊野山頂行き。終日良いはずの天気が背後から迫り来る雲に呑み込まれて雲中の山行となってしまった。
御田の神までは快晴のもと雪面も硬く締まり順調に歩を進めていた。この天気なら道標ルートから外れても問題ないだろうと、横たわる馬の背の中央に伸びる残雪ルートを目指した。
天候が変わり始めたのはこの残雪ルートを登り始めた頃からであった。いつの間にか背後から雲が迫り上がってきたのだ。
道標のない残雪ルートではあるが、馬の背の尾根まで往けば導標がある。道を失う事はないだろう。雲が迫って来るスピードは意外に早く尾根に出る前に雲中の人となってしまった。
風も吹き始め辺りは暗くなる。時々切れる雲間に、遠くに見える指導標を確認しながら心細く尾根上の登山ルートに辿り着く。エコーライン開通前だから登山者はいない。
ここまで来れば導標を辿って山頂にも、そして下山する事もできる。「さぁ、どっちにする。」と自問する。
雲に包まれ薄暗いひと気のない馬の背での単独行。「安全第一」を選択し導標に沿って下山を始める。単独行動の判断はいつも迷うし慎重になる。しかし、下りながらも「どうしようか?」と迷い続ける。
このまま下山してしまえばいつものように不完全燃焼の山行になってしまう。ならば行ける所まで登って行こう。久しぶりの山行きのためか前向きである。
進路を変え山頂へ「目的地に向けての一歩」を踏み出す。時々切れる雲間に周辺を確認しながら馬の背を登って行く。
熊野岳避難小屋到着。悪天候を避けるためにこの小屋を利用するのは初めてだ。ストーブに火を点しインスタントコーヒーを飲み一息つく。避難小屋の有り難さを感じる。小屋のお陰で気持ちが落ち着いた。外は相変わらずの天候であるが熊野岳山頂を目指す。
熊野神社までの登山ルートの導標はほとんど雪に埋もれていた。9時42分、熊野岳山頂蔵王山神社に到着する。スキーシーズン中、一度も手を合わせる機会がなかった蔵王の神様にシーズン無事終了のお礼といつもの誓いをする。
下山は登って来たルートを戻り北斗リフト上駅を目指して行く。馬の背を歩いている途中、澄川スキー場から登ってきたと言う単独登山者と出会う。「今日は天気が良いはずなのにねぇ。」と言葉を交わす。好きな人はこのような天気の時も登って来るものだ。
菊ッつぁんがリフトの支柱に登り整備をしていた。夏山リフトの営業もまもなく始まる。山頂付近を覆っていた雲もだいぶ上がっていった。穏やかに晴れ渡る景色を見下ろしながら御田の神を目指し下って行く。
今年は残雪が多いようだ。もうしばらくは残雪歩きが楽しめそうだ。
営業を終えたライザスキー場から登り始める
御田の神から熊野岳が快晴のもとはっきりと見える
阿部虎さんとクラークさんのレリーフ
道標ルートから外れ残雪を登り始めると雲に包まれた
馬の背で雲の切れ間にシャッターを切る
熊野岳避難小屋
ストーブに火を点しコーヒーを飲む
熊野岳山頂の蔵王山神社
馬の背を下って行くと天気が晴れてきた
北斗リフトに沿って御田の神に下って行く
上山=ライザスキー場TooCotton駐車場6:48--御田の神--阿部虎クラーク碑8:00--右又沢源頭--残雪ルート中間点8:38--馬の背8:45--熊野岳避難小屋9:08~9:33--蔵王山神社9:42~9:45--馬の背10:18--北斗リフト上駅10:22--下駅10:34--スキー場かもしかコース--お清水の森--TooCotton駐車場着
私的予告通りに山に行ってきた。私的予告とは数日前のブログにひっそりと予告していたからだ。「ひっそりと」だから実行する自信はなかったわけだ。
さて、久しぶりの蔵王熊野山頂行き。終日良いはずの天気が背後から迫り来る雲に呑み込まれて雲中の山行となってしまった。
御田の神までは快晴のもと雪面も硬く締まり順調に歩を進めていた。この天気なら道標ルートから外れても問題ないだろうと、横たわる馬の背の中央に伸びる残雪ルートを目指した。
天候が変わり始めたのはこの残雪ルートを登り始めた頃からであった。いつの間にか背後から雲が迫り上がってきたのだ。
道標のない残雪ルートではあるが、馬の背の尾根まで往けば導標がある。道を失う事はないだろう。雲が迫って来るスピードは意外に早く尾根に出る前に雲中の人となってしまった。
風も吹き始め辺りは暗くなる。時々切れる雲間に、遠くに見える指導標を確認しながら心細く尾根上の登山ルートに辿り着く。エコーライン開通前だから登山者はいない。
ここまで来れば導標を辿って山頂にも、そして下山する事もできる。「さぁ、どっちにする。」と自問する。
雲に包まれ薄暗いひと気のない馬の背での単独行。「安全第一」を選択し導標に沿って下山を始める。単独行動の判断はいつも迷うし慎重になる。しかし、下りながらも「どうしようか?」と迷い続ける。
このまま下山してしまえばいつものように不完全燃焼の山行になってしまう。ならば行ける所まで登って行こう。久しぶりの山行きのためか前向きである。
進路を変え山頂へ「目的地に向けての一歩」を踏み出す。時々切れる雲間に周辺を確認しながら馬の背を登って行く。
熊野岳避難小屋到着。悪天候を避けるためにこの小屋を利用するのは初めてだ。ストーブに火を点しインスタントコーヒーを飲み一息つく。避難小屋の有り難さを感じる。小屋のお陰で気持ちが落ち着いた。外は相変わらずの天候であるが熊野岳山頂を目指す。
熊野神社までの登山ルートの導標はほとんど雪に埋もれていた。9時42分、熊野岳山頂蔵王山神社に到着する。スキーシーズン中、一度も手を合わせる機会がなかった蔵王の神様にシーズン無事終了のお礼といつもの誓いをする。
下山は登って来たルートを戻り北斗リフト上駅を目指して行く。馬の背を歩いている途中、澄川スキー場から登ってきたと言う単独登山者と出会う。「今日は天気が良いはずなのにねぇ。」と言葉を交わす。好きな人はこのような天気の時も登って来るものだ。
菊ッつぁんがリフトの支柱に登り整備をしていた。夏山リフトの営業もまもなく始まる。山頂付近を覆っていた雲もだいぶ上がっていった。穏やかに晴れ渡る景色を見下ろしながら御田の神を目指し下って行く。
今年は残雪が多いようだ。もうしばらくは残雪歩きが楽しめそうだ。
営業を終えたライザスキー場から登り始める
御田の神から熊野岳が快晴のもとはっきりと見える
阿部虎さんとクラークさんのレリーフ
道標ルートから外れ残雪を登り始めると雲に包まれた
馬の背で雲の切れ間にシャッターを切る
熊野岳避難小屋
ストーブに火を点しコーヒーを飲む
熊野岳山頂の蔵王山神社
馬の背を下って行くと天気が晴れてきた
北斗リフトに沿って御田の神に下って行く