平倉山荘 -- BLOG --

 蔵王を歩く・滑る。日々を記す。空想上の山小屋~たいらぐらさんそう~

手掛かりの木

2015-10-18 | 山・やま・Mt.
朝日にでもいこうかなぁ。でもそろそろ天気崩れるんじゃないかなぁ?ここ1週間、ずーっと晴れっぱなだしねぇ。朝もけっこう冷え込んで山の上はさぞ寒いだろうなぁ。

でも、夜の天気予報は「明日晴れ。降水0%」だぜ。晴れるな。でも深夜起きして朝日は辛いよなぁ。がっつり歩きで南蔵王に行くか。朝日に無理して行って去年みたいに転んで怪我なんかしちゃマズイしな。無難に南蔵王だな。水引入もいいしな。紅葉残ってたらもっといいんだけどなぁ。

という事で、今回の山行きは南蔵王へ決定。水引往復か、不忘山往復。日が短くなっているから出発時間によっては水引往復もありってことで予定を立てる。

ご飯の炊き上げ予約は朝3時。目覚ましも3時。で寝る。早く寝ようと思ったが、スキー関係の書類メールを済ましておきたかったので、結局床に入ったのは9時30分ころになってしまった。

朝、目覚まし鳴る。でも止めて寝ました。平日は毎朝2時半なんで休みの時ぐらいやはり寝たい。で、起きたのが4時。ちょっと寝過ごし感あり。

おにぎり握ったりコーヒー淹れたり紅茶入れたりって、けっこうやることあって、どんどん時間は過ぎていく。

最近、テルモス500ml水筒にコーヒー入れてって、山で飲むのを楽しんでいる。だから今日も淹れる。いろいろやって出発。そんで、ガソリンが少なくなっていたから24時間セルフで給油。まぁ、往復持ちそうなんだけど、途中で燃料切れなんて恥ずかしいんで。

5:15 家を出発。途中で給油。

エコーラインを走ってゆくと、「やっぱり今日は朝日だったかな。今年行ってないし、やっぱ行っておくべきだったかなぁー」と後悔しながら夜明けのドライブ。

5:50 坊平トイレに立ち寄り少し済ます。ほんの少しだけ。すでに空は明るくなり、5時30分位からでも歩き始められたと思い益々出遅れ感。



ほとんど車の来ないエコーラインを刈田峠に向け進みまーす。

エコーライン刈田峠の路肩到着。この日6台目。いつもは早いよ。トップとか2台目とか。今日は最寄りの駐車スペース(3台)は満車。久しぶりの宮城県側路肩。でも舗装されてから初めてでしょうか。見下ろす宮城県側は見事な雲海。



あっそうか、明日から夜間通行止めが始まるんだ。じゃやっぱ南蔵王に来て良かったんじゃない。



身支度をしていると隣の車の男性が一足先に出発。おっと、ヘルメットを被って出発してる。火山で騒いだけど今は落ち着いてる蔵王。その姿にこちらが不安なる。

6:20 じゃ、こちらも歩き始めますか。



オオカメノキの実が真っ赤っか。

6:55 前山に到着。今日の1本目をつける。出だしの1本目を30分後にするのは長い距離を歩くときの決め事。その後は1時間ごとに1本。



杉ヶ峰の登りに差しかかると、いつも手掛かりしている木がある。みんな同じように掴んでいるんで、その部分が滑らかなに磨かれている。丁度いいところにあるんだなぁこの「手掛かりの木」。



登山道は最近刈り払いがされたようで、笹が道に散らばっている。片付けないのは訳ありか?道の保護材になってたりして。でも人の手がかかった道はありがたいねぇ。感謝、感謝でーす。



7:15 杉ヶ峰を通過。

朝露に濡れた笹薮のなかで大キジを撃つ。な~んか、瑞々しいっていうか清潔感があっていいかも。

7:34 芝草平を過ぎ屏風岳への登りに突入。

7:54 石段の道が終了。この登りってこうやって時間を測ってみると20分間くらいなんだ。意外に短し。

8:03 屏風岳 到着。水とカリントウ、そして肩ほぐしをして一本。
いつもオーバーペース気味に歩いてしまい、帰り道の杉ヶ峰登りでヘロヘロになってしまうので、今日はそうならないペースで歩ききるのが目標。前後に早い人がいると、意識しちゃってついつい張り合っちゃうんだよね。



地面の所々に霜が立っている。そんな箇所は風が冷たい。気温が低い。腕組みで寒さを凌ぐ。

突然、エリアメールの警報音が!!! ドキリ。「火山活発化かぁー?」
メール内容は地元自治体での避難訓練のテストメールでした。あっーびっくりした。

8:33 南屏風 通過。

バックパックの雨蓋のなかにもう一台、同じキャリアの携帯入れてたけど、さっきのエリアメールに遅れること5分、やっとそっちの携帯にメールの着信音。なんで遅れんの???

マムートの上下に身を包んだ女子が不忘山から引き返してきた。確かこの方、前山の登りで遠くではあるが先行していった方。もう引き返してきたの???

「荷物が軽いですから。これから蔵王温泉まで行くもので。」「えっ、車でですか?」「いえいえ、歩いて。」「じゃ、先は長いですね」

マムート女子、ワンショルダーバック一つの軽荷とはいえ健脚。身なりも決まっていた。猛者だ。猛者だ。





途中、真新しい石碑を発見。Bー29「2番機」の墜落現場に平和記念碑が建っていました。こちら側にも堕ちていたんだ。





古い方の不忘の石祠に手を合わせ隣の不忘山山頂へ。



9:00 不忘山、トーチャーク!

見渡す限りの展望。気分がいいっすね。



腰を下ろし休止。柿を持ってきたので食すべし。旨ーい。秋には秋の味覚ですね。20分ほど休んで出発。

いつもだけど、往復山行のブログを書くときって帰り道のことかなり省略しちゃうね。書くことないっていうか、歩きもほとんど惰性で歩いているね。







で、登山口に11:50に着きました。目標とおり「ヘロヘロ」ならず帰って来ました。あー、思いっきり歩いた。満足。満足
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2週連続中丸山コース

2015-10-11 | 山・やま・Mt.
5:17 自宅を出発。

支度を済ませ車に乗り込こむ寸前になって雨がポツリと降ってきた。データ放送の雨量レーダーは正確である。

今週もまた先週同様、南蔵王に行くか中丸山に行くかで迷う。天気予報からの判断で中丸山がいいようだ。

6:00 登山口までジムニーを進め準備を整える。天気予報から推測して登山者はほとんど来ないだろうと、少し寂しい気持ちで山にはいる。

仙人橋を渡り始めると橋のどこからか「カタンッ」という小さな音がした。頑丈な鉄製吊り橋だから心配はないが気になる。渡り切る前にも再度「カタンッ」と、結局2回その音を聞いた。



紅葉は、この一週間でだいぶ山を下っていた。

紅葉のなか、滝見場までの急な登りをゆっくりと登ってゆく。

足元に落としてい視線をふっと上げた時、「今どこ歩いているんだっけ?」と自分に首をかしげた。歩き慣れたはずのいつもの道なのに、いつもの年より入山回数が少ない今年、道筋の景色を忘れてしまっているようだ。

記憶しているはずと思っている記憶が、実際その場で役に立たない。その逆に、意識しなくてもその場に行くと覚えている景色や場面がある。無意識の中に記憶が残っている。

足繁く通うことで、知らず知らずの間に身につく記憶や経験知。何事も「無意識の中にまで残る記憶」を養うことは大切なことだ。

7:23 潅木帯を抜ける手前で雨具上下を着る。

ここまで予報降水量1mmの雨の中を傘をさして登ってきたが、潅木帯を抜けたところで風に煽られ傘が捲れ返ってしまった。傘を雨具に替える。

7:33 中丸山を通過。霧濃く・小雨・風弱し。



悪天の中を熊野岳を目指した登ってゆく。風が弱まれば雨具の脱ぎ傘をさし、強まれば傘をたたんで雨具を羽織る。それを何度か繰り返して山頂に向かう。



8:38 熊野岳 到着。

予想とおり誰もいない寂しい山頂である。山頂神社に手を合わせ小屋にはいる。一週間前と同じくコーヒーで一息つく。ラジオの音量を大きくして聞く。

下山のため小屋を出ると石垣脇に登山者が来ていた。こんな日でも登ってくる人はいるんだ。天気予報から地元の人は登ってこないだろうから、きっと県外からの登山者だろう。

Iphoneで三角点を撮影していたその登山者に聞いてみた。「こんな日の山行でもIphoneの水濡れ故障は気にならないんですか?」

Iphone女子曰く「あまり気にしませんし、大丈夫ですね。ただ、ザックに入れておく時はジップロックの中ですけど。」

そうか意外に大丈夫なんだ。

山頂を離れ下ってゆくと、尾根南側を横切る道で青森・〇〇一高と山シャツにワッペンを貼った山岳部らしき男子学生10名ほどのグループとすれ違う。一人ひとりから丁寧に挨拶をされる。

9:42 中丸山山頂を通過。

中丸山をブナ林まで下ってくると黄色に色づいたブナが美しい。いつもとは違った場所でザックを下ろしコーヒーを飲みながら静かに佇む。



その後、男性二名組登山者とすれ違い、仙人橋付近では紅葉狩りの女性と出会う。

「こんなに紅葉が綺麗なのに観に来る人がいないんですね。」
「この雨空ではね。でも雨に濡れたもみじ葉も、艶が出で綺麗ですよね。」

仙人橋周辺の紅葉も、一週前はまだちょっと早かったですが今日はちょうど見頃を迎えていました。



11:00 登山口に到着。
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ブナの実

2015-10-04 | 山・やま・Mt.


スキー場は下草の刈り払い作業もすすみ、スキーシーズンに向けて雪待ち状態が整っていた。



6:40 登山口を出発。

歩き始めるまで中丸山コースか南蔵王コースのどちらに行くかを迷った。天気が良ければ迷わず南蔵王に行くところなのだが。

仙人橋を渡り、足元に転がるドングリを踏みしめ中丸山コースを登ってゆく。滝見場からの「つばめ滝紅葉」が見事である。滝の上部に迫る出合いの紅葉も見事だ。



ブナの実がたくさん落ちている。同じコースを何度も歩いているが、山は来る度に違った楽しさに出会える。馴染んだ道を違う目線で見ることで、新しいた景色や発見に出会える。今回は「つばめ滝紅葉」と「ブナの実」に出会えた。



今日は登山道の傾斜が急に感じられる。今シーズン、あまり山に入っていないためだろう。そして「いろはブナ」が細く感じられる。

潅木帯を抜け見晴らしの良い尾根道に出る。





8:07 中丸山を通過。

中丸山山頂から眺めたときは熊野岳方面は霧に包まれているが、登るにつれて霧がどんどんあがってゆき稜線が見渡せるようなってきた。





石畳まで登ってくると風が強まる。雨具の上着を羽織る。そんな中、ファインのアルパインゴージュが頼もしい。これまで履いていたノースのバーブでは寒さ(冷たさ)を感じていただろう。



9:15 熊野岳山頂到着。風「非常に強し」

熊野神社に手を合わせ、避難小屋にはいる。他に登山者はいない。テルモスに詰めてきたコーヒーを一杯飲むと気持ちが落ち着く。

強風の下山にそなえ、ICI青カッパ上着の中にMEC黒フリースを着こみ小屋を後にする。石畳の登山道を強風に向って下ってゆくも、この組み合わせはベストだ「温かい」。さらに下ってゆくと足指の間に痛みと圧迫感を感じはじめた。どうやら5本指インナーソックスを履いていないことが原因のようだ。

10:12 中丸山に到着。

ダーンタフ厚手ソックスを脱ぎ素足になると足先が開放され気持ちいい。

厚手1枚履きは休憩の時にすぐに脱げて素足になれるというメリットがあるが、指の間が汗ばみ、指同士の滑りが悪くなることで足先にトラブルが起きてしまうようだ。右足親指と人差し指間の魚の目。右足小指先の水ぶくれや血豆。

ダーンタフの厚手ソックスを購入したことで、厚手1枚履き山行を2回ほどやってみたが、これまでの5本指インナーと中厚手の2枚履きのほうに軍配が上がったようだ。日常、5本指ソックスを愛用していることもあるし、山行でも5本指と中厚手の2枚履きでいこう。いまの中厚手ソックスがかなりへたっているので新品に替えよう。

二人組の登山者が登ってきた。
白い実を手にとり匂いを嗅いで「これってシラタマノキですか?サロメチールというよりは甘い匂いがするのですが…。」と尋ねてきた。

「熟しているからでしょうね。」と答えたあとで思い出した。

オッと!そこは私が登りのときに小キジを撃った場所、甘い香りの原因ってそれ…(笑)。そんなはずはない。

10:35 中丸山を出発。





11:35 TooCottonさんの駐車場に止めてある車に到着。

おまけ「QRU Thanks You Very Much」
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