日本古来の漆喰を初めて塗料化した関西ペイントのアレスシックイ。
あくまで漆喰調と言うのはあっても、本漆喰に迫る質感を実現したのはさすが関西ペイント。
当方でも採用しておりますが、必ず申し上げる事があります。
『汚れやすい塗料です』と。
ただし、汚れにくい加工をする事は可能ですとも申し上げます。
本漆喰も手の触れるところを中心に非常に汚れやすい素材ではありましたが、
柱などで枠組みされた中で施工される事が多かったため、あまり汚れと言う点では気にならなかったのかもしれません。
現代の建物に施工するとなると、柱で縁切りがされている事もなく、
手の触れるリスクが増えるため、汚れが塗膜に転写してしまうケースが非常に多く、艶消し塗料全般に言える弱さではあります。
(勿論、汚れに強い艶消し内装用塗料はあります)
アレスシックイは漆喰本来の機能と質感を目指したため、汚れに対処する為の添加材を配合していません。
その代わり、汚れにしっかりと対処する為にEZクリ―ンという汚れ防止材を
オーバーコートとして塗る方法が確立されているのですが、それを提案しない業者さんが実に多い。
特に手が触れそうな壁面箇所には積極的に塗る方向で見積もりを作らなければならないと私は思います。
ただ、アレスシックイ自体の施工費が高い(3790円/㎡)為、
施工者側としてもお勧めしにくい一面はありますが、説明責任は果たすべきです。
EZクリーンを塗れば汚れやすいと言われるアレスシックイの弱点を補う事が可能となります。
また、アレスシックイの機能を邪魔しない設計となっているため、安心で確実な方法です。
因みにJR九州の新しいD&S列車『SWEET TRAIN 「或る列車」』に「アレスシックイ」が採用(関西ペイントプレスリリースより)
アレスシックイを検討するも汚れやすさを気にしていた方。
しっかりとした施工であなたのお部屋にも機能性塗料は如何でしょうか?
効果を実感して頂くために、まずはトイレでの塗装をお勧めしております。