『ツボイ塗工』~亡き父の魂と共に~ 関西ペイント・リフォームサミット参画店、水谷ペイントパートナー施工店・認定施工者

『生ける建物の声を聴け!』

建物は生き、意志を持ち、あなたの気付きを待っています。建物を笑顔にする塗装がここに!

思い出のウッドデッキをきっちり塗装

2010年04月30日 20時54分43秒 | 日記
今回の塗装はウッドデッキ塗替えです。
お亡くなりになった息子さんが苦労して作ったウッドデッキ。
このメンテナンスをお任せ頂きましたので、
誠心誠意、完璧な仕事で喜んで頂けるように頑張りました。



ウッドデッキの塗替えはキシラデコールに代表される浸透タイプの防腐保護材、
オスモカラーなどに代表される天然由来成分による塗装などが一般的です。

ただ、キシラデコール・オスモカラー共、3年~5年の耐久性、
更にキシラデコールに関しては初期塗装3年後に再塗装必須と言う条件があり、
それを超えてしまうと、木材の劣化が進んでしまうという難しさがあります。

自然の風合い、木肌の質感を出すためには最高の材料であると思いますが、
マメにメンテナンスが出来ない場合、劣化を早めてしまう恐れ、
また、既に劣化が始まったウッドデッキの塗替えには
適さない(劣化した生地がそのまま出てしまいますので…)という面もあります。


今回のウッドデッキはSPF材という2×4でお馴染みの木材で作成されています。
安価で加工しやすい半面、耐水性に劣り、非常に腐り易く、
初期塗装の防腐剤必須とされています。

既にホームセンターで防腐加工された製品での作業だったようですが、
メンテナンスが遅れてしまったため、
割れ、反り、松ヤニの発生が顕著に出ており、
今回の作業ではワックス系の防腐剤は候補から外し、
耐久性を重視したポリウレタン樹脂塗装による段取りとなりました。

まずは床板を外し、両面塗装の段取りに入ります。
ウッドデッキは見えない部分こそ重要となりますので、
構成部材を可能な限り塗り込む地道な作業の始まりです。


赤く塗っているのは当方定番の木部専用下地調整塗装。
エポキシ樹脂の接着性・速乾性を生かした最高の下塗り材デス!


今回は艶がぎらぎらしてほしくないというご要望でしたので、
3分艶段取り、また外壁色に合う色を当方で現場調色、
お庭の植え込みが映え、外壁色とかけ離れる事のない色作りを心がけました♪


今回も美味しいお茶とお茶菓子を頂き、
またねぎらいのお言葉も沢山掛けて頂きました。
当方からのささやかなお礼と言う事で、
床面の超親水性コーティング塗装をサービス施工して完了となりました。



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網戸はなし~他業者具合の修正

2010年04月16日 01時10分16秒 | 日記
今回は他業者が設置した網戸の不具合が極まりなく、
施主様にご相談されての加工修正作業です。

網戸新規設置・交換設置のついでにお願いされました(^^


お困り事は…
『網戸と引き戸の隙間が酷く、虫が入ってしまう』
『網戸が滑走しすぎて、風でも動いてしまう』


この2点について、何か対策が施せるようならお願いしたいとの事でした。

早速、現況を確認するとレールは逆付けになっているし、
引き戸と網戸の隙間が適正外(--;

レールをつけ直すにも既存レールを外す時に必ずアルミレールに歪が出来てしまうので、
それもできない・・・

予算を掛けずに直して差し上げたかったので、
簡単に2点を解決する方法をその場で考えます(^^;

『お、そういえば毛足の長い隙間テープがあったはずだ』

こういう時にライフワークでもあるホームセンター巡りで得た多くの情報が役に立ちます♪

毛足の長い隙間テープを使えば、隙間を埋める事も可能であるし、
滑走しすぎている網戸の動きも引き戸の枠に引っかかって規制出来るだろうと云う算段。

近くの大型プロショップで目当てのものを購入、
早速取り付けして具合を確かめました♪

隙間もしっかり埋まり、更に毛足が引き戸と密着する事で無用な動きも解消、
2点のお困り事を解決する事ができました。

使ったのは、最近の網戸には標準装備されているモヘアテープ(シール)。
毛足の長さが数種類ある中で適正なものを選択して取り付けです。

このモヘア、すき間にもフィットし、不均等なすき間もバランス良くふさぎ、
復元力に優れ、水や摩耗にも強く耐久性が抜群で、
長期の使用にも安定した性能を持続するというスグレ物。

隙間にお困りでしたら、ホームセンターや大型プロショップに置いてありますので、
探してみてくださいね。

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お~けぇ~あ・み・ど♪

2010年04月11日 23時08分12秒 | 日記
だったと記憶しています(汗)

昭和40年代~50年初頭の製品であると思われますが、
モクタテ(木製建具)に後付けするタイプのDIY網戸です。

私も幼少の頃、現場で設置のお手伝いをしたかすかな記憶が元ですが。

製品は木製網戸枠にプラスチックのカバーが掛った構造。

木製枠にプラスチックレールを釘で打ちつける形であったので、
経年変化でレールが割れてしまったりすること、
また木枠なので、網戸自体が変形してしまう事もあったようです。

現在の網戸の形になったのは昭和30年代頃と聞いたことがあるので、
外付け網戸の歴史も浅いのかなと思ってみたり。

今回、何故こんな話題かと言うと、
当方で網戸交換の依頼が参りまして、
その交換時に取り外した当時の網戸を
懐かしさついでに紹介しようと思ったわけです。

昭和の香りのする網戸、
幼少時代を思い出し、
懐かしく思いました。

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錆だらけのトタン屋根塗装(亜鉛引き鋼板の剥離部分を含む)

2010年04月04日 21時01分04秒 | 日記
前回と同物件の下屋塗装です。


こちらは一部に激しい錆が発生しておりましたが、
同様に表面上の錆であったため、
オービルサンダーによる研磨処理後、

エポキシ錆止め塗装、

トタン屋根専用シリコン樹脂塗装仕上げとしました。


軒先に激しい錆が集中しておりますが、
昔の亜鉛引きトタン屋根でして、
こちらのブログでも剥がれた様子をご紹介しております。

この亜鉛引きトタン、昔はかなりの曲者扱いでして、
通常の油性ペイントでは早くて1年で剥離が起こってしまいました。

それは亜鉛引きトタンの表面が緻密で固いため、
密着力がさほど強くなかった当時の錆止め(シアナミド鉛系錆止め等)や、
仕上げ塗料(合成樹脂調合ペイント等)がトタンへの密着力を維持できずに剥離したと云う事です。

昔はその対策としてエッチングプライマーを使用したりしていましたが、
現在の2液型エポキシ樹脂系錆止めであれば
十分に剥離防止のための密着力を確保しているため、
しっかりとした作業が出来るペンキ屋さんは皆、
エポキシ樹脂系錆止めを使っています。

ただし、しっかりと目荒らし(表面に凹凸をつける事で塗料接地面を増やし剥離を防ぐ作業)
や錆落としなどのケレン処理必須ですので、私の所では極力、機械によるケレン作業をしています。

さて、トタン屋根と言われるものの鋼板の素材ですが、
亜鉛引きトタンからガルバニウム鋼板(通常トタンより3~6倍の耐久性)へと移行しています。

ただし、錆びにくいだけで『錆びない素材では無い』ので、
今後、ガルバニウム鋼板のリペイントも増えるのではと思っています。

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