『ツボイ塗工』~亡き父の魂と共に~ 関西ペイント・リフォームサミット参画店、水谷ペイントパートナー施工店・認定施工者

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錆だらけのトタン屋根塗装(亜鉛引き鋼板の剥離部分を含む)

2010年04月04日 21時01分04秒 | 日記
前回と同物件の下屋塗装です。


こちらは一部に激しい錆が発生しておりましたが、
同様に表面上の錆であったため、
オービルサンダーによる研磨処理後、

エポキシ錆止め塗装、

トタン屋根専用シリコン樹脂塗装仕上げとしました。


軒先に激しい錆が集中しておりますが、
昔の亜鉛引きトタン屋根でして、
こちらのブログでも剥がれた様子をご紹介しております。

この亜鉛引きトタン、昔はかなりの曲者扱いでして、
通常の油性ペイントでは早くて1年で剥離が起こってしまいました。

それは亜鉛引きトタンの表面が緻密で固いため、
密着力がさほど強くなかった当時の錆止め(シアナミド鉛系錆止め等)や、
仕上げ塗料(合成樹脂調合ペイント等)がトタンへの密着力を維持できずに剥離したと云う事です。

昔はその対策としてエッチングプライマーを使用したりしていましたが、
現在の2液型エポキシ樹脂系錆止めであれば
十分に剥離防止のための密着力を確保しているため、
しっかりとした作業が出来るペンキ屋さんは皆、
エポキシ樹脂系錆止めを使っています。

ただし、しっかりと目荒らし(表面に凹凸をつける事で塗料接地面を増やし剥離を防ぐ作業)
や錆落としなどのケレン処理必須ですので、私の所では極力、機械によるケレン作業をしています。

さて、トタン屋根と言われるものの鋼板の素材ですが、
亜鉛引きトタンからガルバニウム鋼板(通常トタンより3~6倍の耐久性)へと移行しています。

ただし、錆びにくいだけで『錆びない素材では無い』ので、
今後、ガルバニウム鋼板のリペイントも増えるのではと思っています。

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