昨日、一宮市博物館の「特別展示 横井庄一さん」を見てきました。
ギャラリーにずらっと並んだ『よこいしょういちさん』の絵本の原画。
白黒の切り絵で表現された横井さんの生涯は壮絶なものです。
シンプルな文章が内容をより鮮烈に浮き立たせています。
読んだことがあるのに、原画の迫力が心に刺さり、また涙ぐみました。
作者の亀山さん(元つなハピ会員)から、
「切り絵はやったことがないので、まずは、図書館から切り絵作家の本を大量に借りてきて、研究しました。最初のうちは、「できた!」と思って持ち上げたら、バラバラっと落ちてしまったり…。完成まで苦労しました」
…という話を聞いていたので、切り絵の繊細さにまた感動しました。
絵本の次の間には、横井庄一さんの番組が流れていました。
CBCテレビ制作
「恥ずかしながら」
2020年11月22日(25分)
横井さんと同じくグアム島で生き残った方が「誰かに捕まるしか、見つけてもらう方法はなかった。自分から出ていくなんてありえなかった」と言っていました。
横井さんたちが終戦を知っても見つからないように隠れて隠れて暮らしていた理由。
横井さんが帰国後に「恥ずかしながら…」と言葉を発した理由。
「生きて虜囚の辱(はずかしめ)を受けず、死して罪禍の汚名を残すことなかれ」の戦陣訓。
戦時中の教育で、その戦陣訓が骨の髄まで染み込み、その考えしか持てなくなったことが、絵本やこの番組を見るとわかります。
横井さんは、日本兵であることを示す小型銃を帰国までずっと大事に持っていたそうです。
奥には実際に横井さんが作られた洋服や道具が展示されていました。
実物が語る真実は重いです。
横井さんが作り出し、使っていた生活の道具なので、リアルさが半端ないです。
横井さんが残した
「この次は
戦なき世に生まれきて
父母子等と
夕餉を囲む」
を見て、また泣きました。
特別展示は、8/15までやっています。
今日をいれてあと3日。
ぜひぜひ、足を運んでほしいと思います。
8/15深夜1:25〜
「恥ずかしながら ー残留日本兵 横井庄一と妻」
CBCで放送されます。(博物館で観られる番組とタイトルは同じですが、内容は違います)
こちらもご覧ください。