津トラ@見聞録

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暑さ対策について

2009-07-15 19:44:53 | その他
こんにちは。Rico♪パパです。ヒロキさんが、皆生大会を前に「暑さ対策について」と題して投稿してくださいました。ちょうど皆生大会ころに梅雨明けしそうな気配で、実にタイムリーな記事ではないでしょうか。それではどうぞ




暑さ対策について
 
 「ふじいのりあき」という人が、『マラソンの科学』という本を書いていて、なかなか面白いので、ちょっと紹介したいと思います。
実はこの人、もともと自転車の人で、去年は『ロードバイクの科学』という本を出し、こちらも結構面白かった。『バイシクルクラブ』という自転車雑誌で、記事を読んだ人も多いと思います。


 この人の熱化学に関する考察は、実に参考になります。
例えば、体重60kの人が10kmを走る場合の消費カロリーは、○○kカロリーと計算出来るものなのだが、実はそれは正しくなくて、その3倍のカロリーが、身体を発熱させるエネルギーとして消費されているのだそうです。ちょっと考えてみるとそれはそのとおりで、我々は筋肉の運動で走るのは間違いないが、その間も脳や心臓、肺といった内臓関係の機能も、いつも以上に働き続けていて、トータルとしてそれは『発熱』という現象で、走るだけのエネルギーの3倍を費やしているのだそうです。それは燃焼エネルギーの全てをパワーにするガソリンエンジンよりも、一旦水を沸かせて、水蒸気の力で走る蒸気機関車のイメージに近いと思えば良いわけです。(何とも熱効率としては非効率的な訳だが、それが人間の身体なんだから仕方ない。)


 そういえば、水蒸気エネルギーというのは、実は原子力発電でも使われていて、ここでの技術の大半は、タービンの温度を上げすぎない為に、いかに冷却するか、がポイントなのだそうです。


 
これは暑い時のトライアスロンを考える上で、ちょっと参考になる話です。去年の皆生トライアスロンはとても暑くて、私自身、ランではばてばてになり、全体でも2割くらいの人がリタイヤしたと思います。
我々は、走るエネルギーの3倍を「発熱」していて、尚且つかんかん照りの暑さの中で、走るためには、いかに身体を冷却するかをまず第一に考えなければならない


 
今までずっと、SUGOIのトライスーツでレースを走ってきたが、どうもこのウエアは、「冷却機能」を備えていません。
そこで今年は、決して決戦様とは言えないが、「ミズノ」の「アイスタッチTシャツ」を着て、皆生を走ろうと思います。結構、これが涼しいんですよ。(生協の共同購入で2600円で買ったもの。)見た目には、ただの白いTシャツにしか見えませんが、これが今年はいかなるパフォーマンスを産んでくれるか、期待しています。


 
今年も梅雨明け一過の、暑い皆生が期待出来そうです。
参加される皆さん、暑さに負けないよう、ガンバです。