「軒下に草履こごえる梅雨気配」
季語は梅雨です。仲夏の季語ですが、今はまだ初夏の扱いです。草履は夏の季語であるという記述が知恵袋に合ったのですが、歳時記に載っておらず、ネットの季語辞典にも記載がありませんでした。冬でも藁草履は履くものなので、夏の季語というのもしっくりきません。
雨の時や地面が濡れている時、苔を踏んだ時は藁草履が濡れ、放置しておくと傷みやすいです。軒下に置いて風を当て、乾かしています。まだ、ちょっと寒いです。横には猫類補完計画中の猫砂を置いてあります。雨が降っていて湿気が高いですが、徐々に乾いていきます。ひと月くらい時間はありますが、梅雨時はもっと大変になりそうで、これが季節の移ろいというものなのでしょう。なお、家の中に置いている多数の藁草履をつばさは気に入っていて、爪で引っ掻き、藁を一本一本切っていきます。草履の表面はつばさにより、裏面は歩くことにより傷んでいきます。両面がバランスよく痛んでいくかのようです。
ついでに一句紹介しておきます。
「夏河を越すうれしさよ手に草履」 与謝蕪村
素人でも判る、素晴らしい一句だと思います。私もしょっちゅう、草履を手に持ちます。排水溝の鉄蓋(あみあみになっているやつです)の上で足つぼマッサージをする時などで、風情もへったくれもありませんが。