赤トンボが飛ぶ季節になってきました。個人事業者の方(事業所得の申告が必要な人)は、そろそろ、確定申告のことが気になってくるのではないでしょうか・・・・
◆領収書の整理
確定申告(所得と税金の計算)と聞けば、ほとんどの人が領収書の整理を思い浮かべることでしょう。しかし、確定申告は、税務署にいって出来るだけ多くの領収書を見せればそれで済むというものではありません。税務署に提出するのは、領収書などからの集計結果である申告書です。税務署に領収書を見せるのは、申告書を提出した後に行われる税務調査のときです。税務署にいって、集めた領収書を手当たり次第見せたからといって、「よろしい!これで申告は終わりです」とはなりません。「その領収書を集計してからもう一度来てください」といわれるだけです。
とはいっても、領収書が確定申告の基本的資料のひとつであることは間違いありませんので、まずは領収書の整理をしてください。整理するにあたって注意しなければならないのは、事業とは無関係の領収書は対象外であるということです。また、確定申告は年度単位(暦年)で行いますので、前年度以前や翌年の領収書も対象外です。
◆お金の出入りを把握する
所得税は所得に課税されます。事業所得は事業に関する所得で「収入-必要経費」と計算して課税されます。収入に関しては、「どこから収入を得ているのか」、「いつ収入を得たのか」、「どのようにして収入は入金されたのか(銀行振込か、現金集金か)」が大切です。必要経費は事業収入を得るために必要な支出ですので、難解な税法の解釈やネット上のうわさはともかくとして(笑)、自身の判断で把握しておくべき支出は明らかにできると思います。
◆帳簿の作成(会計ソフトの活用)
事業所得の計算というのは、頭の中にあるイメージを概算値で示せばよいのではありません。収入にせよ必要経費にせよ、1円単位の実額(取引上成立した金額)で計算しなければなりません。そして、後日の税務調査の際に、その計算プロセスを税務署に説明しなければなりません。そのための資料が帳簿にほかなりません。帳簿をつけていなければ税務調査で大変だといわれる理由はこれです。また、帳簿を作成する作業の大部分が、膨大な領収書の分類集計です。
この帳簿作成作業を多くの個人事業者が会計ソフトで行っています。会計ソフトを使えば、必要経費の基礎資料である領収書の処理も、会計ソフトに所定の項目を入力すれば、以後の分類と集計は行ってくれます。収入についての入力もしておけば、「収入-必要経費」という事業所得の計算もできます。さらには、税務署に提出する確定申告書も完成します。もっとも、会計ソフトは収入や領収書の入力漏れまでも発見してくれる「優れもの」ではありません。この点は注意が必要です。
◆どの程度儲かっているのか?
領収書を集め、お金の出入りを把握し、帳簿を作成したとしても、その結果を見ていない人が非常に多いです。帳簿をつける目的は、「収入-必要経費=事業所得」という計算をするためです。事業所得者の税金は、この事業所得から、おなじみの所得控除(配偶者控除、扶養控除、社会保険料控除、基礎控除など)を差し引いた金額に課税されます。これに税率を乗じるのです。計算の結果を見なければ、「どの程度の納税が必要なのか」がわかりません。
◆領収書の整理
確定申告(所得と税金の計算)と聞けば、ほとんどの人が領収書の整理を思い浮かべることでしょう。しかし、確定申告は、税務署にいって出来るだけ多くの領収書を見せればそれで済むというものではありません。税務署に提出するのは、領収書などからの集計結果である申告書です。税務署に領収書を見せるのは、申告書を提出した後に行われる税務調査のときです。税務署にいって、集めた領収書を手当たり次第見せたからといって、「よろしい!これで申告は終わりです」とはなりません。「その領収書を集計してからもう一度来てください」といわれるだけです。
とはいっても、領収書が確定申告の基本的資料のひとつであることは間違いありませんので、まずは領収書の整理をしてください。整理するにあたって注意しなければならないのは、事業とは無関係の領収書は対象外であるということです。また、確定申告は年度単位(暦年)で行いますので、前年度以前や翌年の領収書も対象外です。
◆お金の出入りを把握する
所得税は所得に課税されます。事業所得は事業に関する所得で「収入-必要経費」と計算して課税されます。収入に関しては、「どこから収入を得ているのか」、「いつ収入を得たのか」、「どのようにして収入は入金されたのか(銀行振込か、現金集金か)」が大切です。必要経費は事業収入を得るために必要な支出ですので、難解な税法の解釈やネット上のうわさはともかくとして(笑)、自身の判断で把握しておくべき支出は明らかにできると思います。
◆帳簿の作成(会計ソフトの活用)
事業所得の計算というのは、頭の中にあるイメージを概算値で示せばよいのではありません。収入にせよ必要経費にせよ、1円単位の実額(取引上成立した金額)で計算しなければなりません。そして、後日の税務調査の際に、その計算プロセスを税務署に説明しなければなりません。そのための資料が帳簿にほかなりません。帳簿をつけていなければ税務調査で大変だといわれる理由はこれです。また、帳簿を作成する作業の大部分が、膨大な領収書の分類集計です。
この帳簿作成作業を多くの個人事業者が会計ソフトで行っています。会計ソフトを使えば、必要経費の基礎資料である領収書の処理も、会計ソフトに所定の項目を入力すれば、以後の分類と集計は行ってくれます。収入についての入力もしておけば、「収入-必要経費」という事業所得の計算もできます。さらには、税務署に提出する確定申告書も完成します。もっとも、会計ソフトは収入や領収書の入力漏れまでも発見してくれる「優れもの」ではありません。この点は注意が必要です。
◆どの程度儲かっているのか?
領収書を集め、お金の出入りを把握し、帳簿を作成したとしても、その結果を見ていない人が非常に多いです。帳簿をつける目的は、「収入-必要経費=事業所得」という計算をするためです。事業所得者の税金は、この事業所得から、おなじみの所得控除(配偶者控除、扶養控除、社会保険料控除、基礎控除など)を差し引いた金額に課税されます。これに税率を乗じるのです。計算の結果を見なければ、「どの程度の納税が必要なのか」がわかりません。