宮古島市長、自衛隊演習ミサイル容認
2013年11月4日 沖縄タイムス
【宮古島】陸上自衛隊の地対艦ミサイルが宮古島市上野野原の航空自衛隊宮古島分屯基地内に配置される計画について、下地敏彦市長は3日、本紙の取材に、自衛隊関係者から「自衛隊基地内への配備で、実射も行わないと説明を受けている」として、市内への配備を容認する見解を示した。
ミサイル配備は、九州や県内を中心に18日まで実施される陸海空3自衛隊による実動演習に伴うもの。
下地市長は先週、自衛隊関係者から説明を受けたことを明らかにした上で「ミサイル到着の日時など具体的な説明はなかったが(民間地ではなく)自衛隊の基地内への配備という話だった」と説明した。
市民団体が反対を表明
宮古島「隣国を刺激」
【宮古島】宮古平和運動連絡協議会(上地照子共同代表ら)は3日、宮古島市内で会見を開き「自衛隊の実動演習による地対艦ミサイルの宮古島への配備に反対する声明」を発表した。
声明文では、九州・沖縄で18日まで実施する実動演習で、空自戦闘機の沖大東島での実弾射撃のほか、市上野野原の空自宮古島分屯基地へ地対艦ミサイルが配備される予定であると指摘。「戦争訓練をすることで、近隣諸国に不要な脅威を感じさせることは間違いない」と強調した上で「危険な訓練とミサイルの配備には断固として反対」としている。
声明文は防衛省などに送付する予定。5日午後6時には市平良のパイナガマホール駐車場で、同協議会と平和運動センター宮古島の主催による実動訓練とミサイル配備に反対する市民集会を開く。