オスプレイ横田配備検討 周辺住民ら「断固反対だ」
2013年7月31日 09時52分 東京新聞
米空軍が垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの配備先に検討していることが分かった横田基地。騒音被害を訴える周辺住民や米軍基地問題に取り組む市民らは三十日、「日本には入れさせない」「断固反対だ」と危機感を強めた。(北爪三記)
横田基地をめぐる訴訟の原告団や住民グループが集まった勉強会=東京都立川市で
立川市内ではこの日、横田基地の騒音訴訟の原告団や弁護団、基地問題を考える市民グループなどから十一人が集まり、勉強会が開かれた。横田基地で作られた資料を分析し、活動に生かそうともともと予定されていたものだが、CV22の配備先に横田基地が挙がっているとの報道にも話が及んだ。
沖縄県の普天間飛行場には、すでに海兵隊仕様のMV22オスプレイが配備されている。CV22は空軍仕様でMV22に比べて事故率が高いとされる。
「危険なオスプレイが日本にあること自体が問題。日本には入れさせない、という姿勢が大切だ」「常駐することになれば、基地の中だけでなく、人口密集地の周辺上空でも訓練が増えるのではないか」「CV22の役割が沖縄の陸軍特殊部隊の輸送であるならば、特殊部隊そのものも一緒に横田に移ってくる可能性があるのでは」。参加者から反発や懸念が相次いだ。
「横田基地の撤去を求める西多摩の会」代表代行の高橋美枝子さん(71)は「普天間基地への配備も反対してきた。このままでは日本全土がオスプレイの訓練場になってしまう。いかに危険か、危機感を持って訴えていきたい」と話す。
横田基地の周辺住民九百五人が今年三月、国に航空機の夜間飛行禁止や騒音被害の損害賠償を求めて提起した訴訟で、原告団副団長を務める中島利美さん(77)は「大変な問題だ。みんなでまとまって反対行動をつくっていかなければ」と訴えた。
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*菅義偉官房長官も不快感をしめし、事実上可能性はないと言っているが、だとしたら沖縄・普天間、辺野古ならいいのか。それが日本政府だ。