その背中を道江は払い終え、・・・ 2015-07-18 18:14:21 | 小説 その背中を道江は払い終え、平日に似せてさりげなく佇み、春子のもみじのような手をふった。 幸男は休日の朝から、珍しく、喫茶・アンニュイにでかけていく。その道、住宅街の道で理恵が頭の中から離れない。 「宇礼市で騒がれてはおしまいだ」 (つづく)