しゃがの花が見頃です。
むろんどんなに美しく咲いても見るのは私だけですが。
「誰も見てくれないからもったいないわ」と、母から電話がかかってきた時、
「なんでもそんなものよ」 私は答えていました。
一人でも見る人があれば、素敵なことだから。
春になり、母が育てた花が一つ、二つ咲くと、このごろは胸がつんと痛みます。
だいぎりは山の花。
この花が咲くのを待つなんて。
この山道に咲いているのも、私は最近まで知らなかったのに。
短い花の時期に目にとめた人がいたのでしょうか。
今年は忘れずに見ました。
花が終わると、どれがだいぎりの木なのか見つけられなくなります。
山の花木は緑に埋もれてしまいます。
純白で華やかさのあるだいぎり。
この時期に山に入ったら探してみては如何でしょうか。