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成島信夫氏スケッチ集「カイロにて」より
きのうのサン=サーンスピアノ協奏曲第5番「エジプト風」の続き。
モーツァルトやショパンといった作曲家が短命だったのに対して、サン=サーンスっていう人は1835年生まれで1921年没だそうですので、すいぶん長命であった人です。53歳の時に母親をなくした事をきっかけに旅行に出るようになり、エジプトもその旅行先の一つであったようです。フランス人の彼にとって地中海をはさんだ対岸の地は、まさに「エキゾチック」そのものであったでしょう。大変なお気に入りの地であったようです。61歳の時にこの曲を書いたようですが、私にはかの地のエキゾチックな情景を一つ一つ音符にしていったようにさえ思えます。CDの説明書によれば、「目もくらむような鮮烈なエジプトの夜明け、ナイル渓谷の蛙の鳴き声、ナイル川で小船を漕ぐ男達の歌声を絵画的に音にしたもの」だそうです。
特に第2楽章がいいですね。オケとピアノの華麗な演奏の後にピアノ単独で次のメロディーが流れます。
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といってもこれは私が書面で持っている唯一の楽譜なのですが・・・。それ以外にいい旋律たくさんあるのですが、耳コピーするのはちょっと無理です。だけどピアノの旋律が、どこもとっても「エキゾチック」っていう感じです。これ以上はもう聴いてみないとわからない世界ですね。CDは同じフランス人ピアニストによる演奏という事でもあり、写真のシャルル=デュトワ指揮&パスカル=ロジェPのものをお薦めします。サン=サーンスのP協奏曲が全曲入っていますし。
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