oto*koto*papel ~ etude ~

Musica♪(^ 0^)ノ⌒☆Todos os dias

雲上ぴーぷるFILE“ジャック・マイヨール”

2006-07-08 | 私的コレクトBOOKS
今日ご紹介する本は、池澤夏樹著『クジラが見る夢』。海に潜ったジャック・マイヨールがクジラやイルカと戯れる綺麗な写真と、その「幸福な日々」を共に過ごした池澤夏樹の記録が描かれている。ジャック・マイヨールは、5年前に私たちが見ることが出来ない海に旅立ってしまった。どうして、逝ってしまったのか?この本を読んでみたら、ほんの少しだけ、わかったような気がした。きっと、私がもっと歳を取ったら、もう少し理解出来るのかもしれない。

私がジャック・マイヨールに興味を持ったキッカケは、地球交響曲第二番を見てから。彼が弾くベートーベン、ピアノソナタの「月光」に感動したのが最初。運指はタドタドしいところがあって、技術的には決して上手くはないかもしれない。でも、本当に「深い・深い海」を感じるピアノの音色に感激してしまった。本当に素晴らしかった。いつか、こんな風に弾ける精神領域に達してみたい!っと思った。まさに、彼にしか出来ない演奏。イルカやクジラと歌った歌声が聞こえてきた。

ジャック・マイヨールは、きっと永遠に海に潜っていたかったんだと思う。でも、人間の肉体は時と共にどんどんと大地に近づいていく。この自然の法則には逆らえない・・・、そして、その現実に耐えられないと。そんな気持ちもあったのではないかな?って思った。

今年の夏は、いろんな海を見てきます。三宅島へ!佐渡島へ!海の深さを知ってから行ったら、もっとトリップできそう。ジャック・マイヨールの自伝から制作された「グラン・ブルー」を見てみよっ。舟の旅が臨場感あふれちゃうわ!
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京都の本屋さん“ガケ書房”

2006-06-03 | 私的コレクトBOOKS
京都で行ってみたかった本屋さんナンバー1は恵文社(oto*koto*記事)。ナンバー2はガケ書房。どちらも駅から市バスの5番系統で行けます。

 車内案内

ガケ書房は個性的な店構えで名高いと聞きましたが、ハイ!バスに乗っててもスグに目に飛び込んできました。恵文社も個性的だけどマギャクな感じです。“&オチャメ&サブカル&アングラ”っと…、表現が適切かわかりませんが、そんな感じで。CDの品揃えもナカナカ楽しめるし、店内よく見ると展示モノがおもしろいです。



ガケ書房でピンと来た本は、"TORI"というフィンランドの情報誌(フィンランド政府観光局発行)。かもめ食堂(oto*koto*記事)を見てから、フィンランドの文字に反応するようになってしまって・・・。しかも、2005年11月号、フィンランドの教育事情についての特集だったので、もう「買い!」って感じでした。ちなみに、この雑誌は、大きな書店であれば、都内でも置いてあります。フィンランドに行ってみたくなりますわ~。

ガケ書房はライブもやっているみたいです。最近、MYお気に入りバンドに仲間入りしたKitchenも、私が訪れた翌週、ここでライブをやったらしいです。なんとな~く、繋がりを感じてしまったのでした。こりゃー、けいぶん社ガケ書房っと「五番系統のmucky」だな。

(注)「五番街のマリー」昭和48年、阿久悠ー作詞、ペドロ&カプリシャスー唄でヒット。「五番街へ行ったならば マリーの家へ行き どんなくらし しているのか 見て来てほしい 五番街は古い町で 昔からの人が きっと住んで いると思う たずねてほしい・・・・」
かつて、muckyが銀座でピアノを弾いていた頃、来店されると必ずこの歌の伴奏を依頼するおじさまがいた。しみじみと・・・遠くを見つめて歌っていたっけ。歌は、時に人生と重なり、思い出の小箱を開けるヒミツの鍵となる。

Kitchin live repoKitchinに出会った~
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京都の本屋さん“恵文社”

2006-05-26 | 私的コレクトBOOKS
友達のお薦めでもあり、京都のガイドブックを読んでも絶対に行こう!っと心に決めていた本屋さん“恵文社”に行きました。まぁーっ、ぶっちゃけ、本は全国的に出版されてるし、今やネットでも手に入るわけですから「京都に行ってわざわざ本を買うこともないじゃない?」ナンテ思っているアナターーー!チッチッ。「いつもと違った自分がそこに居る」ここがポイント!なんじゃらほ。

ということで、私、これから旅先の本屋で、その時々にインスピレーションを感じた本を買って帰ることにしました。今回、選びし本はコレさ~。



“けいぶん社”オススメです。本好きな方は絶対に行ってみてチヨ!東京の本屋さんとはひと味もふた味も違うよ!どっちもおいしいけど~。すっげー刺激になった。視野が1ミリくらい広がった・・・カナ。
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鳩はくるっくぅ~。蚊はぶーん。

2006-04-22 | 私的コレクトBOOKS
ちょいっとむかしむかし、山の手線の液晶ディスプレイを見ていたら、私が集めているキャラクター“ドンシボリオーネ”が登場して教えてくれました。
鳩は「くるっくぅ~」と鳴くから鳥(部首)に“九”と書くんだよぉ~。
蚊は「ぶーん」と鳴くから虫へんに“文”と書くんだよぉ~。

鳥や動物などの鳴き声を言語音であらわしたものを「写声語」とか「聞きなし」と言います。日本ではかなり古くからおこなわれていたらしいのです。そして、日本各地、声の捉え方が違っていて、さまざまなあらわし方がされているようです。調べてみるとなかなか奥深い分野なのです。
わかりやすい例で言うと、犬の鳴き声を日本語では「わんわん」ロシア語では「ガフガフ」英語では「バウワウ」っと、あらわしかたが違って不思議です。生活習慣や言語、文化の違いなんでしょうか!

鳩にも種類がありますよね。キジバトとドバトでは鳴き方が違うはず・・・、さて「くるっくぅ」はどちらなんでしょか!都会ではドバトがほとんどで、キジバトを見かけることは少なくなりました。キジバトは羽根がキジに似た模様です。(写真参考)子どもの頃「これはフクロウの鳴き声だ!」と信じて疑わなかった声の正体が鳩と知った時はかなりショックだったのですが、鳩ってリズミカルに鳴くんですよね。あれはドバトか?キジバトか?うわぁ、気になって眠れない!

さて、もっとマニアックに知りたい方は是非、この本を読んでみて下さい。著者の山口さんのお話を伺ったことがありますが、非常におもしろかったです!「へぇ!へぇ!へぇ!」っとトリビア状態でした。
この他にも、山口仲美著『犬は「びよ」と鳴いていた~日本語は擬音語・擬態語が面白い』光文社新書から出ています!あと、本屋で見かけたのですが『ぎおんごぎたいごじしょ』という本がピエ・ブックスから出ています。どちらもおもしろそうなので、是非手に入れたいと思っているところです。

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私的に三ツ星本屋 

2006-02-19 | 私的コレクトBOOKS
新宿で待ち合わせ…、でも少し時間があるわねー。なんて時に行くと楽しめる本屋さん。棚などが白黒の色調で統一されているからか、とても落ち着く雰囲気がある。特別個性的!って感じではないけれど、探しやすい陳列だし趣味実用本が充実している。
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『あぜ径』 岩田健三郎著 

2006-02-17 | 私的コレクトBOOKS

ぬくぬく散歩
でもご紹介した岩田健三郎さんの画集です!岩田さんのつづった文と版画がほんとーに染み入ります。「心にしみる」ってこういうことかぁっと納得なのです。



ぬくぬくと、ねんねこにくるまっておった頃のことを、実際には覚えておらん。おらんけれども知っている。知っている証拠に、そうでなくて、なんで人にあたたかい気持ちで思いやれたりできるんやろう。
いらんものを捨てて、いっぺんスッポンポンの自分になったら、ぬくぬくと包まれておった、言葉を持つ前の自分になって、そうして他人(ひと)とぬくぬくと無条件に思いやれる気になれるやもしれん。
なんや一人で、冬をかかえこんでいるような気になっている夜に、など。


岩田健三郎版画集 「第六章 ふるさと短信 いろはかるたより “ぬ”」
制作 雑木社


岩田さんの奥様が設立された姫路市の水上村の川のほとりの美術館に行ってみたいなぁ。。。ふらりっと“姫路の路”歩いてみたいなぁ

“バリの農民は、自分たちの足元を掘ることで、いっそうバリ島の農民になり、世界の中の、そこにしかないオリジナリティーを歌っている。
ぼくらは、どうやろう?
(バリの農民より 抜粋)


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『賃貸宇宙 UNIVERSE for RENT』(上)

2006-02-11 | 私的コレクトBOOKS
図書館に並んで無さそうな、ちょっと道ハズレな私的にビビっとくる趣味本(でもマットウだ!)は値段が多少高くても絶対に手に入れるタイプ。今、超ハマッテいるのが『賃貸宇宙』(ちくま文庫)だ!筆者の都築響一さんが約300件のリアルな賃貸生活を激写して歩き、そのスゴサを紹介している超レア“隣の晩ご飯”的な本。足の踏み場が無いほどにモノに埋もれた混沌とした部屋から、賃貸なのにとことん改造や破壊をして個性的な住空間を創造している部屋・・・っとさまざまだ。どの物件もたいてい家賃が驚くほど安い。地震を気にしなければな木造の味のある建物も多い。こだわって自分に合った物件を探している人も多い。

見ていて気づいたのだが、部屋のメインに…片隅に…レコード盤が大切にレイアウトされている家が多くて、いい感じに柔らかい雰囲気を醸し出していた。

この本を読んでいると、セマクて小さい兎小屋的日本の住生活がイトオシク、楽しく感じてくる。コ綺麗な部屋が掲載されているインテリアブックはもう飽きた!上巻に続き下巻も絶対GET!
(下)につづく
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「だれがこまどり ころしたの」

2005-12-14 | 私的コレクトBOOKS
昨日懐古談を書いていたら、ムショーに谷川俊太郎訳『マザーグースの歌』(草思社)を読みたくなってシミジミと読みふけってしまいました。この本のイラスト(堀内誠一)がまた素晴らしいんですよ!堀内さんといえば『ぐるんぱのようちえん』が超有名ですよね。昨年の夏“八ヶ岳小さな絵本美術館”で催された原画展に行ってきたのですが、年代によって画風が変化していて見応えがありました。特に気に入った絵本が『パンのかけらとちいさなあくま』(リトアニア民話・福音館書店)。ダイナミックなお話に負けない迫力のあるイラストが楽しい絵本です。ご興味がありましたら、是非読んでみてください。

「だれがこまどり ころしたの」

だれがこまどり ころしたの?
わたし とすずめがいいました
わたしのゆみやで
わたしがころした

だれがこまどり しぬのをみたの?
わたし とはえがいいました
わたしがこのめで
しぬのをみた

だれがそのちを うけたのか?
わたし とさかながいいました
ちいさなおさらで 
わたしがうけた

だれがきょうかたびらを つくるのさ?
わたし とかぶとむしがいいました
はりといととで
わたしがつくる

だれがおはかを ほるのだろう?
わたし とふくろうがいいました
すきとシャベルで
わたしがほろう

だれがぼくしに なるのかね?
わたし とからすがいいました
せいしょをもってる
わたしがなろう

だれがおつきを してくれる?
わたし とひばりがいいました
まっくらやみでなかったら
わたしがおつきに なりましょう

だれがたいまつ もつのかな?
わたし とべにすずめがいいました
おやすいごようだ
わたしがもとう

だれがおくやみ うけるのか?
わたし とはとがいいました
あいゆえふかい このなげき
わたしがおくやみ うけましょう

だれがおかんを はこぶだろう?
わたし ととんびがいいました
もしもよみちでないのなら
わたいしがおかんを はこびます

だれがおおいを ささげもつ?
ぼくら といったはみそさざい
ふうふふたりで
もちましょう

だれがさんびか うたうのか?
わたし とつぐみがいいました
こえだのうえから いいました
わたしがさんびか うたいます

だれがかねを つくのかね?
わたし とおうしがいいました
なぜならわたしは ちからもち
わたしがかねを ついてやる

かわいそうな こまどりのため
なりわたるかねを きいたとき
そらのことりは いちわのこらず
ためいきついて すすりないた


なんと心のこもった弔いなんでしょう…それに比べたら今のお葬式は…ナンテ、、、ちょっと感じてしまいます。子どもの頃、頭では理解出来なかったけど“繋がり”を感じて泣いていたのかもしれないな。最近、信じられない事件が多過ぎる!古いネタですが「命!」ってゴルゴさん、頑張って言い続けて欲しいッチャ!
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『ちいさいモモちゃん』

2005-11-18 | 私的コレクトBOOKS
東京生まれで東京育ち+東京在住の私は「ふるさと」の感覚が無い。うっ、さびしいなや……。しか~し!よく考えてみると、自分が子どもだった頃の東京。。。そう!あの頃の東京を懐かしく、愛おしく思い出すこの感じは、まさに「ふるさと」を想う感じと似ているのではないだろうか!そして、人は「ふるさと」を思い出すと同時に、過去の自分とその周辺をも懐古しているのではないだろうか!そうに違いない~。っということで、70年代のニッポン&TOKYOを振り返りつつ、自分が子どもだった頃の生活ぶりも振り返ってみるコーナ~っというのを作ってみた。題して『LOVE 70's』よろしく!

今日は、松谷みよ子の『ちいさいモモちゃん』を懐かしんでみたい。懐かしむキッカケを作ってくれたのがSPOONの12月号“もう一度読みたい児童文学”だ。そこに『ちいさいモモちゃん』が特集されていた。もう、、、ほんと~に懐かしすぎるのだ!でも、ぶっちゃけ本の内容をまったく覚えていない…、すごく優しい感じの本だったという感覚は残っているのだが。

この特集で、松谷みよこさんの手記が載っていた。その中で興味深かったのが、40年ほど前は「保育園なんて、どうにもならない家の子が行くのだ」っという世相が強かったらしい。ふぅ~む、今の保育園の感覚と全然違うんだなぁ。。。考えられないよなぁ。時代は変わったね。

さっそく、ももちゃんシリーズを読み返してみたい。ああ、昔の装丁で残っているかなぁ。古本屋で探してみようか。きっと、懐かしい自分に会えるはずだ。
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