ウクレレとSwing(スヰング)音盤

How to play Ukulele like Ohta-San (series) (1999)

ウクレレ再評価に伴い、90年代にオータサンが日本で「再紹介」された当時、CDの音だけではオータサンが小さなウクレレ1本を用いて一体どのような弾き方をしてあのような多彩な演奏をしているのか、謎に包まれていた。そうした要望に応えハワイM&H制作協力の元に国内独自に企画されたシリーズがVHSのビデオタイトルと対応する楽譜1冊となり発売された。VHSはやがてメディアの変遷に伴い2000年代にDVD化され再発。拙宅には今のところシリーズ中5本のうち、ジャズ・レパートリーを演奏している中古で入手したvol.1とvol.4のDVD版2本を所蔵。リリース元はFar East Island Record。同レーベルからは拙稿で既に紹介済の『Herb Ohta with Friends Vol.1-2』のDVDシリーズ2本のほか、ロイ・サクマ(Daniel Ho/Faith Rivera客演)の『ハワイアンウクレレ入門』等もリリースされた。90年代当時は、今の様に全国の身近な教室でウクレレを上手に弾けて教えられる先生もまだ少なかったのではないか。

内容はDVD1本あたり楽曲2~3曲を収録。選曲はオータサンのステージでも繰り返し演奏され、過去にレコーディングしてきた実際のレパートリーから選ばれており、冒頭にまず模範演奏、続いてちょうど画面超しにオンラインレッスンを受けているようにコード進行に沿って指使いを説明しながら弾き方を見せてくれるというもの。曲によってはオータサンがコード伴奏をつけてくれる映像や、伴奏に合わせて練習出来たり、或いはコード使い、チューニングや爪など初心者が気になるポイントを解説した演奏が続く。演奏・解説部分は左手の運指と右手のピッキング(オータサンの場合は主に親指の長く伸ばした爪をピック代わりに使用)が常にアップで映るような画面構成。本編中でオータサンは日本語で説明してくれている。収録時間は1本あたり45分程度。

vol.1
■スターダスト:STARDUST
・スターダスト(スローテンポ)
・スターダストについて解説、分解
■茶色の小瓶:LITTEL BROWN JUG
・茶色の小瓶(スローテンポ)
・茶色の小瓶について解説、分解
・茶色の小瓶カラオケ
(オオタサンからワンポイントアドバイス)
◆チューニングについて
◆爪について
・ENDING THEME:ALOHA OE

vol.4
■オーバー・ザ・レインボウ
:OVER THE RAINBOW
・OVER THE RAINBOWについて解説、分解
■サマー・タイム:SUMMER TIME
・SUMMER TIMEについて解説、分解
(オータサンからワンポイントアドバイス)
・コードについて
・ENDING THEME:ALOHA OE


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